高尾山なら気軽に登れる私たち50代夫婦ですが、浅間山のように活火山で入山規制のある山は「初心者でも歩けるのか」を事前にしっかり調べておきたいと考えました。
調べていくと、浅間山には山頂を目指す前掛山ルートとは別に、車坂峠から外輪山を歩く黒斑山コースという選択肢があることがわかりました。
今回は50代の視点で、この外輪山コースが本当に初心者向けと言えるのかをまとめます。
浅間山とはどんな山?
浅間山は群馬県と長野県の県境にそびえる標高2,568mの活火山で、日本百名山のひとつです。
山頂を目指す前掛山ルートは噴火警戒レベルによって立入規制がかかることがある一方、外輪山を歩く黒斑山コースは規制の影響を受けにくいとされています。
この記事では、車坂峠を起点とする外輪山・黒斑山コースの難易度とコースタイムを中心に解説します。
この記事でわかること
- 車坂峠から登る外輪山コースとは
- 黒斑山までのコースタイムと難易度
- 前掛山ルートとの違い
- 50代が注意したいポイント
- 持ち物と服装の目安
車坂峠から登る外輪山コースとは
車坂峠は標高約1,973mにあり、佐久平駅からのバスでアクセスできる登山口です。
ここから浅間山の外側を取り囲む外輪山の稜線をたどり、黒斑山(標高2,404m)を目指すのがこのコースの基本です。
浅間山本体の山頂には立ちませんが、外輪山からは荒々しい浅間山の山肌と噴煙を間近に望むことができます。
登山口の標高がすでに1,900m台と高いため、標高差を抑えて歩けるのもこのコースの特徴です。
黒斑山からトーミの頭にかけての稜線は視界が開けており、天気がよければ北アルプスや八ヶ岳まで見渡せることもあります。
コースの多くが樹林帯を抜けた稜線歩きになるため、日差しや風を遮るものが少ない点も特徴として押さえておきましょう。
浅間山本体を間近に見ながら歩けるという点では、日本の他の百名山にはあまりない独特の魅力を持つコースといえます。

黒斑山までのコースタイムと難易度
車坂峠から表コースで黒斑山までは登り約2時間が目安です。
下山は中コースを使うのが一般的で、下りは約1時間35分、往復合計はおよそ4時間というのが標準的なコースタイムです。
黒斑山からさらに足を延ばして蛇骨岳まで往復する場合は、50分ほどをプラスして計画します。
一部にやや急な登りもありますが、全体的には歩きやすい道が多く、家族登山にも使われるコースです。
50代であれば、コースタイムに1.2〜1.5倍程度の余裕を見て計画すると、無理なく歩ける目安になります。
車坂峠から黒斑山までの標高差は約430mで、日帰り登山としては大きすぎない部類に入ります。
体力に自信がない場合は、黒斑山山頂で折り返して下山するだけでも十分に外輪山の展望を楽しめます。
無理に蛇骨岳まで足を延ばさず、その日の体調に合わせて引き返す判断ができるのもこのコースの利点です。
前掛山ルートとの違い
前掛山ルートは浅間山の山頂方向を直接目指すコースで、往復6〜7時間かかる中級者向けのルートです。
一方、外輪山・黒斑山コースは山頂には立たないものの、コースタイムが短く、初心者や体力に不安がある50代にも歩きやすい構成になっています。
「浅間山に登った」という達成感を求めるなら前掛山ルート、無理なく絶景を楽しみたいなら外輪山コースというように、目的に応じて選び分けるとよいでしょう。
入山規制の影響を受けにくい理由
浅間山は活火山のため、噴火警戒レベルが引き上げられると前掛山ルートの一部区間が立入規制の対象になります。
外輪山コースは火口からの距離があるため、前掛山ルートに比べて規制の影響を受けにくく、計画が立てやすいという利点があります。
ただし規制範囲は状況によって変わるため、登山前には必ず最新の噴火警戒レベルを確認してください。
過去には警戒レベルの引き上げにより前掛山ルートが長期間立入禁止になったこともあり、外輪山コースの方が計画の立てやすさという点で安定しています。
「浅間山に登りたいが規制で山頂に行けない」という場合でも、外輪山コースなら浅間山の迫力を十分に体感できます。
計画段階では気象庁の火山情報ページを確認し、当日も現地の掲示に従って行動することが大切です。
50代が注意したいポイント
標高2,000mを超える稜線は風が強く、麓より気温が5〜10℃ほど低く感じられることがあります。
岩場やザレ場が混じる区間もあるため、足首をしっかり保護できるミドルカット以上の登山靴が安心です。
展望のよい稜線歩きが続くため、景色に気を取られて足元がおろそかにならないよう、夫婦で声をかけ合いながら歩くとよいでしょう。
携帯電話の電波が届きにくい区間もあるため、離れて歩くときは合流地点を先に決めておくと安心です。
- 防風性のあるアウター(稜線の強風・気温低下対策)
- ミドルカット以上の登山靴(岩場・ザレ場対策)
- グローブ(岩場での三点支持や防寒に)
- 行動食・水分(コースタイムが延びた場合の備え)
アクセス方法
車坂峠へは佐久平駅からJRバス関東で「高峰高原」行きに乗り、車坂峠(高峰高原ホテル前)で下車します。
佐久平駅は北陸新幹線の停車駅で、東京駅から新幹線で約70分というアクセスの良さも魅力です。
バスの本数は1日数本程度と多くないため、往復の時刻を事前にメモしておくと当日の行動がスムーズです。
電車・バスでの詳しいアクセス手順は、アクセス専用の記事で解説しています。
マイカーを使わない50代夫婦にとって、乗り換えの少なさは行き先を選ぶ大きな判断材料になります。
前泊すればもっと余裕ができる
日帰りでも十分歩けるコースですが、50代夫婦であれば車坂峠に近い高峰高原ホテル周辺への前泊も選択肢になります。
前泊すれば始発の時刻に縛られず、体調に合わせて出発時間を調整できるのが利点です。
標高2,000m近い高峰高原は星空がきれいなことでも知られ、前泊すれば登山と合わせて楽しめます。
下山後に高峰高原周辺で温泉に立ち寄れば、日帰りの慌ただしさを減らしてゆっくり過ごせます。
冬は雪山入門ルートにもなる
車坂峠から黒斑山を目指すコースは、無雪期だけでなく冬季の雪山入門ルートとしても知られています。
積雪期はアイゼンやピッケルなどの雪山装備が必須になり、無雪期とは難易度がまったく異なる点に注意が必要です。
50代で雪山に初挑戦する場合は、無雪期にまず一度歩いてルートの様子を把握しておくと安心です。
- 軽アイゼン・チェーンスパイク(積雪状況に応じて)
- 防寒手袋・目出し帽(稜線の強風対策)
- ゲイター(雪の吹き込み防止)
- 雪山用のトレッキングポールまたはピッケル
雪山装備の使い方に不安がある場合は、無雪期のうちに経験者と一緒に歩き、基本を確認しておくとよいでしょう。
50代で雪山を始める場合は、天候の安定した日を選び、単独ではなく複数人で行動することを心がけましょう。
よくある質問
黒斑山コースは登山初心者でも歩けますか?
コースタイムは往復4時間程度で、家族登山にも使われる比較的歩きやすいルートです。ただし岩場やザレ場もあるため、登山経験がまったくない場合は経験者と一緒に歩くと安心です。
前掛山ルートと外輪山コース、どちらがおすすめですか?
体力に自信がない、または噴火警戒レベルが気になる場合は外輪山コースがおすすめです。浅間山の山頂を目指したい場合は前掛山ルートを検討しましょう。
マイカーがなくても外輪山コースに行けますか?
佐久平駅からのバスを利用すれば、マイカーがなくても車坂峠まで行くことができます。ただしバスの本数は多くないため、時刻表の事前確認が欠かせません。
外輪山コースにトイレはありますか?
車坂峠の高峰高原ホテル周辺にトイレがありますが、コース上には基本的にありません。出発前に済ませておきましょう。
外輪山コースの紅葉シーズンはいつ頃ですか?
稜線付近のカラマツは例年10月中旬から色づき始めます。紅葉と合わせて歩きたい場合は10月中旬から11月上旬を目安に計画しましょう。
まとめ:外輪山コースで浅間山を楽しむ
- 外輪山・黒斑山コースは往復4時間程度で50代の初心者にも歩きやすい
- 前掛山ルートより入山規制の影響を受けにくく計画が立てやすい
- 稜線の強風・気温低下に備えた服装と登山靴を準備する
山頂を踏まなくても、外輪山からの眺めは浅間山の魅力を十分に感じられる価値のあるコースです。
無理のない範囲で歩けるコースを選ぶことこそ、50代が長く登山を楽しむための一番の近道です。


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