日光白根山の紅葉を調べると、見頃が「9月下旬」と書かれた記事と「10月中旬」と書かれた記事が並びます。どちらも間違いではありません。日光白根山では、草が赤くなる草紅葉と、ミズナラやカラマツが黄色くなる黄葉が別の時期に来るためです。標高2,578mは関東以北の最高峰で、ロープウェイの山頂駅でも標高2,000mあります。この記事では2回に分かれる見頃、五色沼までの歩き、丸沼高原のロープウェイの料金を数値で整理します。
▶ 関連動画「その週末、バス待ちは最大60分です【上高地の紅葉】」を公開しています。あわせてご覧ください。
この記事でわかること
- 日光白根山の紅葉が草紅葉と黄葉の2回に分かれて見頃を迎えること
- 弥陀ヶ池と五色沼の色づきが9月下旬にクライマックスを迎えるという時期
- ロープウェイの大人往復2,000円・約15分・山頂駅の標高2,000mという数値
- 無料で入れる天空の足湯と、歩かずに紅葉を見る選択肢
- 10月の標高2,000mで必要になる装備の考え方
日光白根山の紅葉はいつ見頃ですか?
日光白根山の紅葉は、9月下旬から10月下旬まで1か月ほど続きます。標高2,578mの山頂部から標高1,400m前後の丸沼高原の麓まで1,100m以上の差があるため、色づきが段階的に下りてきます。

| 場所 | 標高の目安 | 見頃の目安 |
|---|---|---|
| 弥陀ヶ池・五色沼の草紅葉 | 2,000〜2,300m | 9月下旬〜10月上旬 |
| ロープウェイ沿線の斜面 | 1,400〜2,000m | 10月上旬〜中旬 |
| ミズナラ・カラマツの黄葉 | 1,400〜1,800m | 10月中旬〜下旬 |
| 丸沼高原の麓 | 1,400m前後 | 10月中旬〜下旬 |
日光白根山の紅葉の当年の進み方は丸沼高原の紅葉ページで更新されます。9月中旬には色が変わり始めるため、草紅葉を狙うなら9月最終週から動き始める形になります。
日光白根山の紅葉が9月下旬から始まるのはなぜですか?
森林限界を超えた高さに池があるためです。弥陀ヶ池や五色沼は標高2,000mを大きく超えた場所にあり、周囲は樹木ではなく低木と草に覆われています。草本は樹木より早く枯れ色に変わるので、麓の森が緑のままでも先に色づきます。
気温の差も効きます。標高100mごとにおよそ0.6℃下がるため、標高2,300mの池のほとりと標高1,400mの麓では6℃近い差があります。日光白根山の紅葉が関東で最も早い部類に入るのは、この高さのためです。

草紅葉と黄葉では見え方がどう違いますか?
草紅葉は赤、黄葉は黄色が基調になります。9月下旬に色づくのはホザキシモツケなどの草本で、地面に近い高さが一面に赤く染まります。10月中旬から色づくのはミズナラやカラマツで、こちらは頭上が黄色くなります。

- 草紅葉(9月下旬〜10月上旬):足元が赤くなる。池のほとりと高山帯が舞台
- 黄葉(10月中旬〜下旬):頭上が黄色くなる。ミズナラとカラマツが主役
- カラマツは針葉樹だが落葉する。黄金色になってから針状の葉を落とす
- 同じ日に両方を見るのは難しい。どちらを見たいかで日程が変わる
日光白根山の紅葉の写真を見て「思っていた色と違う」となるのは、この2つが混同されているためです。赤い写真は9月下旬、黄色い写真は10月中旬と考えると、時期の判断を間違えません。
あわせて読みたい
女峰山の日帰りは何時間?霧降高原と最短ルート五色沼と弥陀ヶ池まではどれくらい歩きますか?
どちらもロープウェイ山頂駅から歩いて向かいます。山頂駅の標高は2,000m、弥陀ヶ池はさらに上にあるため、登り返しのある行程になります。山頂を踏まずに池だけを見る場合でも、半日を確保してください。
日光白根山の山頂までの往復は約5時間です。内訳とコースの取り方は日光白根山の登山コースの記事にまとめています。紅葉期は日没が早まるため、山頂まで行くなら下りの最終便から逆算する必要があります。
- 山頂駅(2,000m)が起点。ここまではロープウェイで上がれる
- 弥陀ヶ池・五色沼は山頂駅より高い位置にあり、登りが続く
- 山頂までの往復は約5時間。池だけでも半日仕事になる
- 下りの最終便を過ぎると歩いて下ることになる
五色沼は、周囲の色づいた斜面をそのまま水面に映します。日光白根山の紅葉の写真で水辺の構図が多いのは、この池と弥陀ヶ池があるためです。風が弱い朝のほうが水面は静かで、映り込みははっきり出ます。
紅葉期の休日は、始発前からロープウェイ乗り場に列ができます。山頂駅に着く時刻が1時間遅れると、池までの往復に使える時間がそのまま1時間減ります。池を目的にするなら、始発に合わせて麓に着いておくのが現実的です。
日光白根山ロープウェイの料金と営業時間は?
丸沼高原の日光白根山ロープウェイは大人往復2,000円、所要は約15分です。標高2,000mの山頂駅まで一気に上げてくれます。

| 区分 | 往復 |
|---|---|
| 大人 | 2,000円 |
| 子供 | 1,000円 |
- 所要:約15分
- 山頂駅の標高:約2,000m
- 紅葉期(10月上旬〜11月上旬)の営業:8時00分〜16時00分
- 下りの最終:16時30分
営業時間は時期によって変わります。紅葉の最終盤は日没が早く、営業時間も短くなる点に注意してください。施設の概要は日光市の観光情報サイトにも掲載されています。
天空の足湯は歩かなくても入れますか?
入れます。山頂駅に隣接する天空テラスには無料開放されている天空の足湯があり、ロープウェイを降りてすぐに利用できます。日光白根山をはじめ10座の百名山を眺めながら足を温められます。

歩かずに日光白根山の紅葉を見たい場合、この天空テラスが到達点になります。標高2,000mの高さから斜面の色づきを見下ろせるため、登山をしなくても景色は十分に変わります。足湯は無料ですが、足を拭くタオルは自分で用意してください。
ロープウェイで高さを稼ぐ組み立ては、紅葉のロープウェイを比較した記事に12山分をまとめています。
10月の標高2,000mはどれくらい寒いですか?
山頂駅の標高2,000mでは、麓の沼田市街より12℃前後低いと考えて装備を組みます。10月中旬以降は氷点下になる日もあり、初雪が降ることも珍しくありません。
- 弥陀ヶ池への登りで汗をかいても冷えにくい長袖
- 足湯や山頂駅で座って過ごすときの保温着
- 防風シェル(森林限界を超えると風を遮るものがない)
- 手袋とニット帽(10月は必携と考える)
- 底のしっかりした靴(池まで行くなら岩と木の根の道)
- ヘッドライト(日没が早い季節の保険)
足湯だけの予定でも、標高2,000mで屋外に長くいることになります。濡れた足のまま風に当たると一気に冷えるため、替えの靴下があると安心です。
よくある質問|日光白根山の紅葉
日光白根山の紅葉の見頃はいつですか?
弥陀ヶ池や五色沼の草紅葉が9月下旬から10月上旬、ロープウェイ沿線が10月上旬から中旬、ミズナラやカラマツの黄葉が10月中旬から下旬です。全体では1か月ほど続きます。
日光白根山ロープウェイはいくらですか?
大人が往復2,000円、子供が往復1,000円です。所要は約15分で、標高約2,000mの山頂駅まで上がれます。
天空の足湯は有料ですか?
無料開放されています。山頂駅に隣接する天空テラスにあり、10座の百名山を眺めながら利用できます。タオルは持参してください。
登らなくても紅葉は見られますか?
見られます。ロープウェイで標高2,000mの山頂駅まで上がれば、天空テラスから斜面の色づきを見下ろせます。弥陀ヶ池と五色沼へは歩く必要があります。
日光白根山の標高は何mですか?
2,578mで、関東以北の最高峰です。ロープウェイの山頂駅は標高約2,000mなので、そこから約580mの標高差があります。
まとめ|日光白根山の紅葉を見る3ステップ
日光白根山の紅葉は、赤い草紅葉と黄色い黄葉で見頃が別に来ます。どちらを見たいかを先に決めてください。
- 見たい色を決める。足元が赤くなる草紅葉なら9月下旬から10月上旬、頭上が黄色くなる黄葉なら10月中旬から下旬を選ぶ
- 歩く量を決める。天空テラスまでか、弥陀ヶ池と五色沼までか、山頂まで往復5時間かで持ち物が変わる
- 最終便から逆算する。紅葉期の営業は8時から16時、下りの最終は16時30分と短いため、行動時間を先に区切る
料金と営業時間は丸沼高原、施設の概要は日光市の案内をもとに書いています。紅葉期は営業時間が短くなり、下りの最終も繰り上がります。表を作りながら私が気になったのは、池まで足を伸ばす人ほど時間が足りなくなるという点でした。その日の下り最終の時刻は、山頂駅に着いた時点で必ず確かめてください。
関東で同じ時期に色づく山としては赤城山や榛名山、奥日光では半月山展望台があります。10月に関東で登る山の選び方は10月の関東登山の記事、全国の紅葉の名所は紅葉の名所を比較した記事にまとめています。
画像出典
写真はUnsplashに投稿されたものを借りています。撮影者はBarnabas Davoti、Sead Dzambegovic、Nick Night、Sydney Moore、Bernhardの各氏で、五色沼や弥陀ヶ池を撮影したものではありません。


コメント