高水三山は50代でも登れる?青梅線で行く奥多摩三山縦走コース

奥多摩・奥武蔵

「奥多摩で縦走を体験したい」と思ったとき、50代夫婦にまず勧めたいのが高水三山です。

高水山・岩茸石山・惣岳山という3つのピークをつなぐこのコースは、JR青梅線一本で行けて、歩行時間は約4時間。

累積標高差も適度で急な鎖場もなく、縦走登山の入門として東京周辺でもっとも人気のあるコースのひとつです。

私たち夫婦も奥多摩エリアの山を何度も歩いてきましたが、高水三山は季節を問わず気持ちよく歩ける山だと感じています。

この記事でわかること

  • 高水三山(高水山・岩茸石山・惣岳山)の特徴と50代への難易度
  • JR青梅線を使ったアクセスと軍畑駅から御嶽駅への縦走ルート
  • コースタイムと各ピークの見どころ
  • 50代夫婦が快適に歩くためのペース配分のコツ
  • 下山後に楽しめる御嶽渓谷と澤乃井の魅力

高水三山とはどんな山?50代向けの特徴

高水三山は東京都青梅市に位置する、高水山(759m)・岩茸石山(793m)・惣岳山(756m)の3山の総称です。

奥多摩山域の南西部に連なり、多摩川の北岸に並ぶようにそびえています。

三山全体を縦走しても全行程は約10km前後、コースタイムは4時間程度という手頃さが人気の理由です。

50代に適した理由

標高がいずれも800m以下で、日帰りに最適な行程です。

難所と呼べる箇所はほとんどなく、しっかりした登山靴と基本的な装備があれば安心して歩けます。

縦走コースながらも小学生の遠足でも使われるほど整備されており、道迷いのリスクも低い山です。

奥多摩エリアの本格的な山岳登山への「橋渡し」として、50代の縦走デビューに最適です。

高水三山の季節別の魅力

春(4〜5月):新緑と山桜が美しく、登山者が少ない平日は特に静かな山歩きが楽しめます。

夏(6〜9月):樹林帯が多いため直射日光が遮られ、比較的涼しく歩けます。ただし湿気が高い日は蒸し暑さに注意。

秋(10〜11月):紅葉が美しく、岩茸石山からの展望も澄んで気持ちよい。最も人気が高いシーズンです。

冬(12〜2月):積雪が少なく、晴れた冬の日は空気が澄んで遠くの山まで見渡せます。

電車アクセス|新宿から軍畑駅まで約60分

高水三山へのアクセスは、JR中央線・青梅線を利用します。

新宿駅から中央線快速で立川駅まで約30分、立川駅で青梅線に乗り換えて約30分で青梅駅に到着します。

青梅駅からさらに青梅線に乗り換え、2駅先の軍畑(いくさばた)駅が登山の起点です。

新宿から軍畑駅まで所要時間は約60〜70分、運賃は約820円です。

区間手段所要時間料金目安
新宿→立川JR中央線快速約30分約330円
立川→青梅JR青梅線約30分約330円
青梅→軍畑JR青梅線約10分約160円
軍畑→登山口徒歩約15分無料

帰りは御嶽駅から電車で

縦走ルートの場合、ゴールはJR青梅線の御嶽(みたけ)駅です。

軍畑駅と御嶽駅はひとつ先の駅(軍畑→沢井→御嶽)なので、スタートとゴールが自然に電車でつながります。

御嶽駅から立川駅・新宿駅方面の電車は本数が多く、帰りも安心して乗れます。

標準コース|軍畑→高水山→岩茸石山→惣岳山→御嶽

高水三山の標準的な縦走コースを紹介します。

「軍畑駅をスタートして御嶽駅にゴール」する反時計回りがもっとも一般的です。

軍畑駅→高水山(約70分)

軍畑駅を出て踏切を渡り、平溝川(ひらみぞがわ)沿いの車道を30分ほど歩きます。

登山口の標識が見えたら、そこから本格的な山道に入ります。

杉林の中を緩やかに登っていくと、常福院(じょうふくいん)というお寺に着きます。

境内の脇を通り抜けてさらに5分ほど登ると、高水山の山頂(759m)に到着します。

山頂は樹木に囲まれており展望はほとんどありませんが、静かな雰囲気が魅力です。

高水山→岩茸石山(約40分)

稜線を伝って岩茸石山に向かいます。

いくつかのアップダウンがありますが、全体的に歩きやすい道が続きます。

岩茸石山(793m)は三山のなかで最高峰で、三山のなかで唯一広い山頂部を持ちます。

関東平野、奥武蔵の山々、晴れた日には富士山や丹沢まで見渡せる360度の展望が魅力です。

ここで昼食休憩をとる登山者が多く、ベンチも設置されています。

岩茸石山→惣岳山(約30分)

岩茸石山から惣岳山方面への稜線はやせ尾根が続く区間があります。

両側が切れ落ちているわけではありませんが、足元に注意しながら慎重に歩きましょう。

惣岳山(756m)の山頂には青渭神社(あおいじんじゃ)の奥宮があります。

木々に囲まれており展望はありませんが、静寂な雰囲気が印象的です。

惣岳山→御嶽駅(約50分)

惣岳山から御嶽駅への下りは、序盤に急な坂道が続きます。

足元に注意しながらゆっくり下りると、次第に傾斜が緩やかになります。

沢を渡る箇所が数か所あり、橋や飛び石を使って渡ります。

最後は御嶽駅近くの住宅地に出て、ゴールの御嶽駅に到着です。

下山時の膝への負担については奥多摩 日帰り登山ガイドもあわせて参考にしてください。

コースタイムと50代の体力目安

区間コースタイム累積標高差(上り)
軍畑駅→高水山約70分約420m
高水山→岩茸石山約40分約100m
岩茸石山→惣岳山約30分ほぼ横移動
惣岳山→御嶽駅約50分(下り370m)
合計約3時間30分〜4時間約520m

50代の場合、標準コースタイムの1.1〜1.3倍を目安に計画するとよいでしょう。

急いで歩く必要はまったくなく、岩茸石山での昼食休憩を含めて5〜6時間で完了できます。

朝8時台に軍畑駅を出発すれば、14〜15時には御嶽駅に到着できます。

高水三山を快適に歩く50代のコツ

軍畑駅から登山口まで車道歩きに備える

軍畑駅を出てから登山口に入るまで、約30分は舗装された車道を歩きます。

この区間は日陰が少なく、夏は日差しが強くなることがあります。

帽子・サングラス・日焼け止めは必ず用意しておきましょう。

水分は多めに持参する

コース上に補給できる水場や自動販売機はほとんどありません。

出発時に最低でも1.5〜2リットルの水を持参してください。

夏場は汗の量が多くなるため、スポーツドリンクも合わせて持つと安心です。

岩茸石山で必ず休憩を取る

岩茸石山は三山の中間付近に位置するため、ここで十分な休憩をとることが大切です。

エネルギー補給(行動食)と水分補給を行い、後半の下りに備えましょう。

この山頂で食べるランチは、展望付きでひときわおいしく感じられます。

下山後の楽しみ|御嶽渓谷と澤乃井

御嶽駅に到着したら、ぜひ近くの御嶽渓谷に立ち寄ってみてください。

多摩川の清流と奇岩が続く美しい渓谷で、夏は涼を求める人々でにぎわいます。

駅から徒歩5分ほどでアクセスでき、登山後の疲れた足でも気軽に散策できます。

澤乃井園で一杯

御嶽渓谷沿いに位置する澤乃井園は、小澤酒造が運営する酒蔵と庭園施設です。

澤乃井の地酒や甘酒を楽しめるほか、多摩川を眺めながらゆっくり過ごせる憩いの空間です。

登山後の一杯としておすすめですが、電車で帰ることが大前提です。

奥多摩温泉へのアクセスも便利

御嶽駅からさらに奥多摩方面に進むと、温泉施設が複数あります。

登山後に汗を流したい場合は奥多摩の日帰り温泉ガイドを参考にしてください。

御岳山エリアへの訪問と合わせたプランは御岳山 日帰り登山ガイドもご覧ください。

よくある質問(FAQ)

高水三山は何時間で歩けますか?

標準コースタイムは約3時間30分(休憩なし)です。50代の場合は昼食休憩を含めて5〜6時間で完了するペースが目安です。

逆回り(御嶽駅スタート)でも歩けますか?

逆回りも可能です。ただし、軍畑方面に下山した場合、軍畑駅より御嶽駅のほうが飲食店・観光施設が多いため、一般的には軍畑スタート→御嶽ゴールが人気です。

子どもや登山初心者でも歩けますか?

基本的な体力があれば大丈夫です。小学生の遠足でも使われるほど整備されたコースです。ただし夏は熱中症対策、冬は凍結した下り坂に注意が必要です。

青梅線の乗り換えは複雑ですか?

新宿駅からJR中央線快速に乗り、立川駅で青梅線に乗り換えるルートが一般的です。乗り換えは1回のみで、ICカードをタッチするだけなので難しくありません。

高水三山に駐車場はありますか?

コース途中に登山者用駐車場はほとんどありません。公共交通機関でのアクセスが基本です。マイカーの場合は青梅市内のコインパーキングを利用して電車に乗り換える方法があります。

まとめ|50代の縦走デビューに最適な奥多摩入門コース

  1. 電車アクセス抜群:新宿から1本乗り換えで軍畑駅へ。難しい乗り換えなし
  2. 初心者向け縦走:岩場・鎖場なし。整備された登山道を約4時間で3山を踏破できる
  3. 下山後の楽しみ:御嶽渓谷の散策や澤乃井の地酒が登山の余韻をさらに豊かにする

高水三山は「縦走をやってみたいが、いきなり長い山は不安」という50代にぴったりの山です。

岩茸石山からの大展望は、縦走登山の醍醐味を存分に感じさせてくれます。

奥多摩エリアの他の山々については奥多摩 日帰り登山ガイドもあわせてご覧ください。

高水三山の各ピーク詳細と見どころ

高水山(759m)—三山最初のピーク

高水山は三山の中で最初に到達するピークです。

山頂には常福院(じょうふくいん)という歴史ある寺院があり、江戸時代から信仰の山として親しまれてきました。

境内には樹齢300年以上といわれる杉の大木があり、山の歴史と静けさを感じさせます。

山頂からは青梅市方面の展望が開け、穏やかな景色が広がります。

岩茸石山(793m)—三山の最高峰と絶景

岩茸石山(いわたけいしやま)は高水三山の最高峰で、793mの頂からの眺望が三山随一です。

南側には奥多摩の山々が連なり、天気がよければ遠く丹沢・富士山まで見渡せます。

山頂の広場でランチをとる登山者が多く、週末は混雑することもあります。

ここで休憩をしっかりとってから惣岳山へ向かいましょう。

惣岳山(756m)—静かな三山最後のピーク

惣岳山(そうがくさん)は御嶽神社の奥の院が鎮座する、三山の締めくくりのピークです。

山頂付近は樹木に囲まれて展望はほとんどありませんが、神秘的な雰囲気があります。

ここから御嶽駅へ向けて下山します。

季節別の高水三山の楽しみ方

季節見どころ注意点
春(3〜4月)ツツジ・桜。新緑が始まる花粉シーズン(スギ・ヒノキ)
夏(6〜8月)緑の樹林帯で涼しい午後の雷雨に注意。熱中症対策を
秋(10〜11月)紅葉・黄葉が美しい週末は登山口が混雑する
冬(12〜2月)積雪少なめで歩きやすい霜で登山道が滑ることがある

登山後の立ち寄りスポット

御嶽駅周辺には食堂やカフェが数軒あり、下山後に軽食や飲み物が楽しめます。

また、御嶽駅から1駅の沢井駅(または徒歩15分)には「澤乃井(さわのい)」という老舗酒蔵があり、多摩川の清流を眺めながら日本酒の試飲・購入ができます。

50代夫婦でのプチ旅行として、登山後に酒蔵見学を組み合わせるのもおすすめです。

高水三山を安全に歩くための装備チェックリスト

高水三山は整備された低山ですが、奥多摩エリアの山道のため滑りやすい箇所もあります。以下のアイテムは最低限持参してください。

  • ミドルカットの登山靴(スニーカーは泥道で滑りやすい)
  • レインウェア上下(山の天気は変わりやすい)
  • 水分1.5〜2リットル(夏場は2リットル以上)
  • 行動食(ナッツ・ゼリー飲料など手軽に食べられるもの)
  • 熊鈴(奥多摩エリアは熊の目撃情報がある)
  • モバイルバッテリー(御嶽駅周辺は電波が安定しないことがある)
  • 地図アプリ(YAMAPまたはヤマレコ。事前にルートをダウンロード)

高水三山は登山初心者が初めての奥多摩山行として選ぶことも多い山です。装備は万全に整えて臨みましょう。

登山前のトレーニングや体力作りについては50代の登山トレーニングも参考にしてください。

高水三山から次のステップへ

高水三山を歩き終えて「もっと長い山を歩いてみたい」と感じた方は、同じ奥多摩エリアの御岳山〜大岳山の縦走にチャレンジするのがおすすめです。標高1266mの大岳山は展望がよく、御岳山のビジターセンターや武蔵御嶽神社も合わせて楽しめます。高水三山で培った体力と自信を活かして、次の一歩を踏み出しましょう。奥多摩エリアの日帰り登山情報は奥多摩日帰り登山ガイドにまとめています。

奥多摩の四季と山の楽しみ方を知れば知るほど、登山がライフスタイルの一部として根付いていきます。高水三山はその入口として、最高の選択肢のひとつです。

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