この記事でわかること
- 乗鞍スカイラインの2026年の通行期間は5月15日から10月31日
- マイカーは通行できず、バス・タクシー・自転車のみが通れる
- ほおのき平から畳平までのシャトルバスは大人往復3,400円
- 平湯峠1,684mから畳平2,702mまで、標高差1,018mを14.4kmで登る
- 2022年9月の崩落後、2024年8月から仮設道路の片側交互通行で復旧している
乗鞍スカイラインは岐阜県側から標高2,702mの畳平へ上がる山岳道路です。名前だけ見ると自分の車で走れそうですが、実際には20年以上前からマイカーが入れません。通行期間も半年に満たず、調べずに向かうと入口のゲートで引き返すことになります。この記事では通行できる時期、通れる乗り物、料金を数字で整理します。
▶ 乗鞍岳の全体像は「乗鞍岳は初めての3000m峰向き?バスでのアクセス」にまとめています。

乗鞍スカイラインの通行期間は5月15日から10月31日
乗鞍スカイラインの2026年の通行期間は5月15日から10月31日です。それ以外は冬期閉鎖となり、除雪も行われません(乗鞍スカイライン公式サイトの営業案内)。
平湯峠のゲート開門時刻は季節で変わります。7月から9月は午前6時、それ以外の期間は午前7時です。ご来光を目的に早い便を狙う場合、この開門時刻が実質的な始発の下限になります。
荒天時は期間内でも通行止めになります。標高2,700m台の道路のため、9月下旬以降は路面凍結による閉鎖も起こります。前日の判断ではなく、当日朝の運行情報を確認してから動くほうが確実です。
- 通行期間:5月15日〜10月31日
- ゲート開門:7〜9月は午前6時、その他は午前7時
- 冬期:11月1日〜翌5月14日は閉鎖
マイカーは入れない|通れるのは3種類だけ
乗鞍スカイラインを通行できるのは、乗車定員11人以上のバス、タクシー、自転車の3種類です。自家用車は台数にかかわらず通行できません。
この規制は2003年5月15日から全面実施されています。同年4月1日に有料道路から岐阜県道5号乗鞍公園線へ移管され、無料開放と引き換えに自然保護を目的としたマイカー規制が敷かれました。
つまり自分の車で行く場合は、ふもとの駐車場に停めて乗り換えることが前提になります。この点を知らずに向かうと、平湯峠のゲートで止められます。
シャトルバスの発着地と料金
岐阜県側の起点はほおのき平バスターミナルと平湯温泉バスターミナルです。どちらからも畳平の乗鞍バスターミナルへシャトルバスが運行されています。
| 区分 | 片道 | 往復 |
|---|---|---|
| 大人 | 1,800円 | 3,400円 |
| 小学生 | 900円 | 1,700円 |
ほおのき平までは高山の古い町並みから車で約30分です。前泊して朝一番の便に乗る組み合わせが、天候の安定する時間帯を使いやすくなります。
長野県側から入る場合は乗鞍エコーラインを使います。長野県側の規制内容は長野県の乗鞍岳交通規制のページにまとまっています。バスでの行き方全体は乗鞍岳へのアクセスで解説しています。

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乗鞍スカイラインは車で走れる?畳平2702m平湯峠から畳平まで標高差1,018m
乗鞍スカイラインは全長14.4kmです。起点の平湯峠が標高1,684m、終点の畳平が2,702mで、標高差は1,018mになります。
この1,018mをバスで一気に上がる点が、乗鞍岳が「歩かずに3,000m級へ近づける山」と言われる理由です。ふもとで感じる気温と畳平の気温は、単純計算でも6℃前後の差が出ます。
なお「日本一標高の高い道路」という表現をよく見ますが、車両が走る道路としての日本最高地点は長野県道84号乗鞍岳線の標高2,716m地点です。乗鞍スカイライン単体ではなく、乗鞍岳の道路全体でその記録を持つと理解しておくと正確です。
当日の流れ|駐車場から畳平まで
岐阜県側から乗鞍スカイラインを使う日の流れは、駐車場での乗り換えを起点に組み立てます。ほおのき平バスターミナルに車を停め、シャトルバスへ乗り換え、畳平で降りるという順番です。
| 手順 | 場所 | 確認すること |
|---|---|---|
| 1 | ほおのき平バスターミナル | 駐車して乗車券を購入する |
| 2 | シャトルバス車内 | 帰りの最終便の時刻を控える |
| 3 | 平湯峠ゲート | 開門時刻より前の便は出ない |
| 4 | 畳平(2,702m) | 気温差に合わせて上着を着る |
帰りの最終便を先に確認しておくと、山頂での折り返し時刻が自動的に決まります。標高2,702mの終点から歩いて下る選択肢は現実的ではないため、バスの時刻が行動計画の上限になります。
崩落からの復旧と現在の通行形態
乗鞍スカイラインは2022年9月9日の路面崩落で全面通行止めになりました。仮設道路が完成し、2024年8月20日から片側交互通行で通行が再開されています。
本復旧は被災箇所を迂回するトンネルの建設によって行われる計画で、2027年度の開通が目標とされています。それまでは仮設道路を通るため、すれ違い待ちで所要時間が伸びる可能性があります。
私自身、通行止めが続いていた時期に岐阜県側からの計画を諦めた経験があります。復旧した現在も、この道路は工事の進捗と天候の両方で状況が変わる前提で計画を組むほうが安全です。
畳平から歩く時間の目安
畳平に着いてからの行程は、目的地によって大きく変わります。最高峰の剣ヶ峰3,026mまでは片道約90分、畳平周辺の散策路は片道15分から30分です。
- 剣ヶ峰(3,026m):片道約90分
- お花畑や鶴ヶ池などの周辺散策:片道15〜30分
- バスの往復時間を含めると、剣ヶ峰往復で半日以上
剣ヶ峰までの登り方は畳平から剣ヶ峰へのコースにまとめています。歩く距離を短く抑えたい場合の比較は乗鞍岳と千畳敷の比較が参考になります。
秋に訪れるなら乗鞍岳の紅葉の見頃も合わせて確認してください。通行期間の終盤と紅葉の時期は重なります。
畳平の気温と持ち物
畳平は平湯峠より1,018m高い場所です。この高度差だけで気温は約6℃下がり、ふもとの高山市街と比べれば開きはさらに大きくなります。
真夏でも畳平の朝は10℃前後まで下がることがあります。バスを降りた瞬間に体が冷えるため、薄手のフリースかウインドシェルを手に持って乗車するのが現実的です。ザックの底に入れてしまうと、寒さを感じてから取り出すことになります。
- 防風性のあるアウター1枚:バスを降りた直後の冷えに備える
- 手袋と薄手の帽子:9月以降の朝は指先から冷える
- 飲み物:畳平の売店に頼らず、乗車前に確保しておく
標高2,702mまで一気に上がるため、体が高度に慣れる時間がありません。頭痛や吐き気が出たときの対処は乗鞍岳の服装と高山病対策にまとめています。畳平に着いてすぐ歩き出さず、10分ほど呼吸を整えてから動くだけでも違います。
自転車で登る場合の条件
乗鞍スカイラインは自転車の通行が認められています。全長14.4km、標高差1,018mを登る行程で、ヒルクライムの舞台として知られています。
ただし自転車もゲートの開門時刻に従います。7月から9月は午前6時、それ以外は午前7時より前には入れません。下りは標高差1,018mを一気に下ることになるため、夏でも防風着が必要です。
仮設道路の区間は片側交互通行のため、バスとのすれ違いが発生します。走行位置と速度の管理は、通常の舗装路以上に注意が要ります。
よくある質問|乗鞍スカイライン
乗鞍スカイラインはいつ通れますか?
2026年は5月15日から10月31日までです。それ以外の期間は冬期閉鎖となります。
自分の車で乗鞍スカイラインを走れますか?
走れません。通行できるのは乗車定員11人以上のバス、タクシー、自転車のみです。
シャトルバスの料金はいくらですか?
ほおのき平から乗鞍バスターミナルまで、大人が片道1,800円・往復3,400円、小学生が片道900円・往復1,700円です。
乗鞍スカイラインの標高差はどれくらいですか?
平湯峠1,684mから畳平2,702mまで、標高差1,018mです。全長は14.4kmになります。
崩落の影響はまだ残っていますか?
残っています。2024年8月20日から仮設道路の片側交互通行で運用されており、本復旧のトンネルは2027年度の開通が目標とされています。
自転車で登れますか?
登れます。自転車は通行が認められている3種類のうちの1つです。ただし標高差1,018mを登る行程になります。
まとめ|乗鞍スカイラインを使う前の確認
乗鞍スカイラインは、通行期間と乗り物の制限さえ押さえれば、標高2,702mまで一気に上がれる手段になります。
- 5月15日〜10月31日の期間内か、ゲート開門時刻に間に合うかを確認する
- ほおのき平か平湯温泉に駐車し、シャトルバスかタクシーへ乗り換える
- 仮設道路の交互通行と当日の天候を見込んで、帰りのバス時刻から逆算する
数字で先に条件を確定させておくと、現地での判断がぶれません。


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