八ヶ岳高原ロッジの料金は?音楽堂と歴史的建築

山を背にした木造の高原ロッジ 全国

八ヶ岳の裾野、野辺山高原にはコンサートホールを併設したリゾートホテルがあります。

▶ 八ヶ岳の全体像は「八ヶ岳登山は初心者でも大丈夫?エリア別ガイド」にまとめています。

それが八ヶ岳高原ロッジです。そごう・西武が運営する標高1,500mのリゾートホテルです。敷地内には日本モダン建築の巨匠が手がけた音楽堂があります。この記事では宿泊料金とアクセス、音楽堂の歴史を整理します。

この記事でわかること

  • 八ヶ岳高原ロッジが標高1,500mに立つ全67室のリゾートホテルであること
  • 宿泊料金が2名1泊合計16,061円〜103,154円の幅であること
  • 敷地内の八ヶ岳高原音楽堂が1988年開館であること
  • 音楽堂を吉村順三氏が設計し、リヒテル氏らがアドバイザーを務めたこと
  • アクセスは野辺山駅からタクシーで約15分であること
山を背にした木造の高原ロッジ

八ヶ岳高原ロッジとは何ですか?

公式サイトによると八ヶ岳高原ロッジは長野県南牧村の野辺山高原にあるリゾートホテルです。標高1,500mの高原に位置し、八ヶ岳連峰・南アルプス・秩父連山を一望できます。

開業は1975年です。そごう・西武が運営する別荘地「八ヶ岳高原海の口自然郷」の中核施設として整備されました。客室数は67室です。中庭を望むバルコニー付きタイプなど複数の客室タイプが用意されています。

登山や避暑を目的にした宿泊だけでなく、後述する音楽堂でのコンサート鑑賞を目的に訪れる人も多い宿です。目的の幅広さがこの宿の大きな特徴です。

宿泊料金と客室はどうなっていますか?

宿泊料金はおとな2名1泊合計で16,061円〜103,154円と幅があります。客室タイプや時期、食事プランの組み合わせで変わります。予約時は「いつ・どの客室タイプ・どの食事プラン」を先に決めておくと比較しやすくなります。

客室は67室です。中庭を望むバルコニー付きの部屋や、2面の窓が配された開放感のある部屋などタイプが分かれています。高原リゾートらしい落ち着いた内装が特徴です。予約時に部屋からの眺めを指定できるか確認しておくとよいです。

食事はどんな内容ですか?

メインダイニングの「ル・プラトー」では本格的なフランス料理が提供されます。旬の高原野菜を使った料理が特徴です。

レストラン「花暦」では地元食材を使った洋食・和食のバラエティ豊かなメニューが楽しめます。朝食は和洋から選べるブッフェスタイルです。目的やその日の気分に合わせて2つのレストランを使い分けられる点も、この宿の魅力の一つです。

敷地内には何がありますか?

敷地面積は200万坪という広大さです。陶芸工房での陶芸体験、夜のスターウォッチング、朝のネイチャーウォーキングなど自然を生かしたプログラムが用意されています。宿泊者は好みに応じてこれらを組み合わせられます。

敷地内には音楽堂のほかにも歴史的建造物があります。登録有形文化財の八ヶ岳高原ヒュッテです。旧尾張徳川家本邸の主屋を移築した建物です。宿泊者は食後の散策でこの建物にも立ち寄れます。

音楽堂と旧尾張徳川家の邸宅という性格の異なる2つの文化財が同じ敷地内に共存している点はこのリゾートならではの組み合わせです。

八ヶ岳高原音楽堂とは何ですか?

八ヶ岳高原音楽堂は八ヶ岳高原ロッジの敷地内にあるコンサートホールです。1988年9月に開館しました。

設計は日本モダン建築の巨匠、吉村順三氏です。「高原の山々になじむ美しい六角形」の外観を持ち、木とRCの混構造で約158.3立方メートルのカラマツ材が使われています。

音響設計にも力が注がれています。理論に基づく実験と人の耳による確認を繰り返し、残響1.6秒という理想的な音響を実現しました。この功績により1989年の毎日芸術賞と東京クリエイション大賞環境賞を受賞しています。ホールの規模としては大きくありません。それでも音響の完成度は国内でも評価の高いコンサートホールの一つです。

アドバイザーには世界的ピアニストのスヴャトスラフ・リヒテル氏、作曲家の武満徹氏を迎えています。開館以来、リヒテル氏やアシュケナージ氏など世界的音楽家によるサロンコンサートが継続的に開かれてきました。高原の避暑地に本格的なクラシック音楽が根づいている点は他の登山エリアにはない八ヶ岳ならではの文化です。

音楽堂の始まりはどんな経緯ですか?

きっかけは1974年に開かれた「八ヶ岳高原レコードコンサート」でした。音楽好きな別荘オーナー同士のレコード鑑賞会が始まりです。

1975年8月には初めてのサロンコンサートが開催されました。バロック室内楽やハープ独奏、古典室内楽といった演目で構成されていました。この集まりが八ヶ岳高原ロッジのロビーで開かれる恒例のコンサートへと育ち、本格的なコンサートホールを作ろうという機運につながりました。

現在も八ヶ岳高原ロッジが主催する形で「八ヶ岳高原サロンコンサート」が年間約100公演開催されています。避暑地の別荘文化から生まれた音楽堂が50年近く経った今も現役で使われ続けている点は珍しい継続力だといえます。

ピアノが置かれたコンサートホール

アクセスはどう行けばいいですか?

電車の場合

JR中央線小淵沢駅からJR小海線で約30分、野辺山駅で下車します。そこからタクシーで約15分です。野辺山駅からの送迎バスも予約制で利用できます。朝9時35分から16時35分まで運行し、帰路は10時45分から17時05分までです。JRのダイヤに合わせて運行するため、事前連絡がない場合は運休することもあります。1名からでも利用できるため、電車派でも計画が立てやすいアクセス手段です。

車の場合

中央自動車道の須玉ICから国道141号線を約29km・35分進みます。そこからさらに約7km・10分で到着します。青い鳥のロゴマークが目印です。駐車場は無料で54台収容できます。バス2台・マイクロバス2台にも対応しています。

八ヶ岳の他の施設と何が違いますか?

八ヶ岳エリアには性格の異なる立ち寄りスポットが点在しています。

雑木林とカフェが特徴の八ヶ岳倶楽部や、お土産探しに便利な道の駅・清里のお土産スポットとは異なり、八ヶ岳高原ロッジは宿泊とコンサート鑑賞を軸にした滞在型の施設です。登山や観光の合間に立ち寄る場所というより、音楽と自然を目的に1日を組む場所だといえます。

50代夫婦が訪れるならどう計画しますか?

50代の私が同じ立場で計画するなら、まず音楽堂のコンサート日程を先に確認します。

宿泊日を音楽堂の公演日に合わせられれば、食事・宿泊・コンサートを1つの流れとして楽しめます。逆に公演がない日でも、200万坪の敷地でのネイチャーウォーキングや旧尾張徳川家の建物散策だけで十分に1日を過ごせる構成になっています。予定を詰め込みすぎず、高原でゆっくり過ごす前提で日程を組むのが向いています。

登山とセットで訪れる場合は行動的な日と静かに過ごす日を分けるのがおすすめです。八ヶ岳登山の疲れを癒す最後の1泊として組み込むと音楽と自然の両方を無理なく味わえます。

よくある質問|八ヶ岳高原ロッジ

コンサートだけの日帰り利用はできますか?

サロンコンサートは宿泊者以外も鑑賞できる公演があります。日程とチケットの詳細は公式サイトで確認してください。人気の公演は早い段階で満席になることもあります。

客室数はどれくらいありますか?

67室です。バルコニー付きの部屋など複数のタイプに分かれています。詳しくは客室の項目で確認してください。

音楽堂はいつ建てられましたか?

1988年9月です。設計は吉村順三氏です。1989年に毎日芸術賞と東京クリエイション大賞環境賞を受賞しています。

八ヶ岳高原ヒュッテとはどう違いますか?

別の建物です。八ヶ岳高原音楽堂は1988年開館のコンサートホールです。八ヶ岳高原ヒュッテは旧尾張徳川家本邸の主屋を移築した登録有形文化財です。どちらも同じ敷地内にあります。

陶芸体験は予約が必要ですか?

工房での体験プログラムのため、事前予約が必要です。宿泊予約とあわせて申し込んでおくと確実です。当日の空き枠だけに頼らないほうが安心です。

まとめ:八ヶ岳高原ロッジを訪れる3ステップ

  1. 宿泊なら料金帯(16,061円〜103,154円)と客室タイプを先に決める
  2. サロンコンサートの日程とチケットを公式サイトで確認する
  3. 野辺山駅からの送迎バスを使うなら事前予約を済ませる

八ヶ岳高原ロッジは登山や観光とは違う目的で八ヶ岳を訪れたい人に向いた宿です。音楽堂の歴史を知ってから訪れると標高1,500mの高原での一晩がより深い体験になります。

登山の疲れを癒す宿としても音楽と建築を楽しむ目的地としても使える点は他の八ヶ岳エリアの宿にはない特徴です。次の八ヶ岳訪問の候補に加えてみてください。

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