富士山の山開きは2026年いつ?開山期間と新ルール

夏の富士山と山頂のご来光 ノウハウ

50代になってから関東の低山や高尾山を歩いてきましたが、富士山に挑むなら「いつ登れるのか」を最初に調べないと計画が立てられないと痛感しました。

富士山には登れる期間が各県のルールで決まっており、その始まりを告げるのが富士山の山開きです。

しかも2026年は入山料やゲート規制といった新ルールが加わり、これまでの「思い立ったら行く」というスタイルが通用しなくなりました。

この記事では、2026年の富士山の山開きの日程と新ルールを、50代がつまずきやすいポイントに絞って整理します。

この記事でわかること

  • 2026年の富士山の山開きの正確な日程(ルート別)
  • 山開きのあと、いつ登るのが50代にベストか
  • 入山料やゲート規制など2026年の新しい登山ルール
  • 50代が避けたい混雑ピークの時期
  • 電車・バスでアクセスするときの運行期間の注意点

そもそも山開きとは何か

山開きとは、その年に山へ登ることが正式に許される最初の日のことです。

もともとは山を信仰の対象とし、登山の安全を祈る神事として行われてきた行事に由来します。

富士山でも山開きの日には各登山口で安全祈願の神事が営まれ、いよいよ夏の登山シーズンが始まります。

つまり富士山の山開きは、単なる解禁日ではなく「ここから約2か月だけ登れる」という期間の入口を意味します。

この限られた開山期間を理解することが、混雑や天候の失敗を避ける第一歩になります。

富士山の登山道を歩く登山者

2026年の富士山開山期間

富士山の山開きの日は、登る側のルートによって異なります。

2026年は山梨県側の吉田ルートが7月1日、静岡県側の富士宮・須走・御殿場の3ルートが7月10日に開山する予定です。

閉山日はどのルートも9月10日で共通しています(出典:富士登山オフィシャルサイト)。

つまり、富士山に登れる時期は実質的に7月初旬から9月初旬までの約2か月間に限られます。

開山期間がこれほど短いのは、それ以外の時期は残雪や強風、低温で一般の登山者には危険すぎるからです。

この短い期間に登山者が集中するため、山開きの日程を早く押さえることが計画の第一歩になります。

ルート所在県2026年の開山日閉山日
吉田ルート山梨県7月1日9月10日
富士宮ルート静岡県7月10日9月10日
須走ルート静岡県7月10日9月10日
御殿場ルート静岡県7月10日9月10日

吉田ルートは7月1日から

4つのルートのなかで最も早く山開きを迎えるのが吉田ルートです。

吉田ルートは富士登山者の約6割が利用する人気ルートで、山小屋や救護所が多く初心者でも安心して歩けます。

登りと下りの道が分かれている区間が多く、渋滞や道迷いが起きにくいのも特徴です。

首都圏から電車やバスでアクセスしやすいため、車を持たない50代の初挑戦にも向いています。

静岡側3ルートは7月10日から

富士宮・須走・御殿場の静岡県側3ルートは、吉田ルートより9日遅れて7月10日に山開きします。

そのため、7月1日から9日までの間に登れるのは吉田ルートだけだという点に注意が必要です。

この期間は静岡側の山小屋やトイレがまだ営業していない区間が多く、初心者には向きません。

なお御殿場ルートは山小屋が少なく距離も最長のため、山開きの時期にかかわらず初心者は避けるべきルートです。

山開きはいつ登るのがおすすめ?

結論から言うと、50代の初心者には梅雨明け直後の7月下旬から8月上旬の平日がおすすめです。

理由は、天候が安定し、かつお盆の大混雑を避けられるからです。

山開き直後の7月上旬は梅雨が明けきっておらず、雨や強風で登頂できない日も少なくありません。

一方、8月中旬のお盆は1年で最も混み合い、山小屋の予約も取りにくくなります。

時期ごとの特徴を下の表にまとめました。

時期天候の傾向混雑50代へのおすすめ度
7月上旬(山開き直後)梅雨で不安定・残雪あり少なめ
7月下旬梅雨明けで安定
8月上旬安定やや多い
8月中旬(お盆)安定非常に多い×
8月下旬安定
9月上旬下り坂・気温低下少なめ

体力に余裕を持たせたい50代こそ、空いている平日を選んで自分のペースで登る価値があります。

富士山の山小屋

2026年の新しい登山ルール

2026年の富士山は、安全対策とオーバーツーリズム対策のために登山ルールが大きく変わりました。

背景には、軽装の弾丸登山による事故や、登山道の過度な混雑が問題になったことがあります。

とくに入山料の義務化とゲート規制は、山開きの計画に直接かかわる重要な変更です。

入山料とゲートの時間規制

2025年から4つすべての登山口で、一律4,000円の入山料(通行料)の支払いが必要になりました。

さらに吉田ルートでは、午後4時から翌午前3時までゲートが閉鎖され、登山道の入口を通過できなくなります。

この時間帯に通過できるのは、山小屋に宿泊予約をしている登山者だけです。

これは睡眠を取らずに夜通し登る弾丸登山を抑えるための措置で、初心者の安全を守る狙いがあります。

加えて吉田ルートでは1日あたりの登山者数に上限が設けられ、混雑緩和が図られています。

山小屋予約が事実上必須に

ゲート規制があるため、2026年は山小屋を予約しないと現実的に登りにくくなりました。

「予約なしでふらっと行く」という登り方ができなくなったと考えてよいでしょう。

むしろ高山病を防ぐうえでも、山小屋で一泊して体を高度に慣らす登り方は50代に最適です。

人気の山小屋は山開き前に予約が埋まることもあるため、日程が決まったら早めに予約することが大切です。

50代が避けたい混雑ピーク時期

50代が安全に登るには、混雑のピークを外すことが何より重要です。

最も混むのは8月中旬のお盆休みと、その前後の週末です。

混雑時は登山道で渋滞が起き、寒い中で長時間立ち止まることになり、体力を余計に消耗します。

とくに山頂でご来光を狙う時間帯(午前4時前後)は八合目から山頂までが大渋滞し、転倒や低体温のリスクが高まります。

混雑を避けるなら、山頂にこだわらず八合目付近でご来光を見る選択肢も検討しましょう。

八合目でも十分に美しいご来光を望めるうえ、渋滞に巻き込まれず体への負担も小さくなります。

  • 避けたい時期:8月中旬のお盆、7〜8月の土日
  • 狙い目:梅雨明け直後の平日(7月下旬〜8月上旬)
  • 混雑回避:山頂ではなく八合目でご来光を見る

山開き直後と9月の注意点

開山期間の両端にあたる山開き直後と9月上旬には、それぞれ別の注意点があります。

山開き直後の7月初旬は、登山道や山頂付近に残雪が残っていることがあります。

また梅雨の影響で天候が崩れやすく、初心者には登るか引き返すかの判断が難しい時期です。

一方、9月に入ると山小屋やトイレ、売店が順次営業を終了し、利用できる施設が一気に減ります。

施設が閉まると水や食料の現地調達ができず、トイレも使えなくなるため、装備の自己完結度を高める必要があります。

9月の富士山は気温も下がり、山頂は氷点下になる日が増えるため、防寒装備をより厚くすることが欠かせません。

富士山と麓を結ぶ公共交通の風景

公共交通の運行期間も要チェック

車を持たない50代にとっては、五合目までの公共交通の運行期間も山開きと同じくらい重要です。

吉田ルートの登山口である富士スバルライン五合目へは、新宿などからの高速バスで2時間半ほどでアクセスできます。

富士急行線の河口湖駅や富士山駅から、五合目行きの登山バスに乗り継ぐ方法もあります。

これらのバスは開山期間に合わせて運行されるため、山開き前や閉山後は本数が極端に減ります。

また富士スバルラインは夏のあいだマイカー規制が実施され、自家用車では五合目まで上がれない期間があります。

裏を返せば、公共交通で行く登山者にとってはむしろ計画が立てやすい時期だといえます。

登山日が決まったら、バスの始発・最終時刻と運行期間を必ず事前に確認しておきましょう。

山開きまでに準備しておくこと

山開きの日程が分かったら、本番までに逆算して準備を進めることが大切です。

富士登山はどのルートでも往復8時間以上かかるため、50代は遅くとも1〜3か月前から体力づくりを始めると安心です。

具体的には、階段の上り下りや一駅分歩く習慣に加え、低山での練習登山を1〜2回行うのが効果的です。

装備面では、レインウェアや防寒着、ヘッドランプといった必須装備を早めに揃えておきましょう。

準備を山開き直前にまとめてやろうとすると、レンタルや予約が間に合わないことがあるので注意してください。

とくに会社勤めの50代は、有給を使って平日に登る計画を早めに立てておくと、混雑も予約の取りにくさも一度に避けられます。

家族や夫婦で登るなら、お互いの予定をすり合わせる時間も必要なので、山開きの1か月以上前から日程を相談しておくと安心です。

よくある質問

富士山の山開きは毎年同じ日ですか?

ほぼ同じです。吉田ルートは例年7月1日、静岡側3ルートは7月10日前後に山開きしますが、年によって数日前後することがあるため、最新の公式情報を確認してください。

山開き前に登ることはできますか?

おすすめしません。開山期間外は山小屋やトイレ、救護所が閉まっており、万一のとき助けを得られず非常に危険です。

入山料はどこで払いますか?

各登山口のゲートで支払います。2026年は4ルート一律4,000円で、事前のオンライン決済に対応する登山口もあります。

山開き直後と8月、どちらが登りやすいですか?

天候の安定だけなら8月ですが、混雑を避けたいなら梅雨明け直後の平日が狙い目です。50代には空いている平日が総合的におすすめです。

山開きの日は混みますか?

混みます。7月1日の山開き当日は神事や記念登山で人が集まりやすいため、ゆったり登りたい50代は数日ずらすほうが快適です。

雲海の上に出た富士山の山頂

山開き期間中の気温と天候の目安

富士山の山開き期間は夏ですが、山の上は地上とはまったく別の気候だと考える必要があります。

気温は標高が100m上がるごとに約0.6℃下がるため、標高3,776mの山頂は地上より20℃以上低くなります。

真夏でも五合目で15℃前後、山頂では5℃前後まで下がり、夜間や悪天候時には氷点下になることもあります。

さらに風速が1m強まるごとに体感温度は約1℃下がるため、山頂での強風は真冬並みの寒さになります。

場所標高夏の日中の気温目安
五合目約2,300m15℃前後
八合目約3,100m7〜8℃前後
山頂3,776m5℃前後(夜は氷点下も)

この気温差があるからこそ、山開きの時期に登るときも重ね着で調整できる服装と防寒着が欠かせません。

山開き登山にかかる費用の目安

山開きに合わせて登る場合、入山料以外にもいくつかの費用がかかります。

代表的な費用を把握しておくと、予算の準備や山小屋選びがしやすくなります。

項目目安の金額
入山料(通行料)4,000円
山小屋宿泊(1泊2食付き)8,000〜12,000円程度
五合目までの往復バス3,000〜6,000円程度
トイレチップ(1回)100〜300円

合計すると、宿泊込みの1泊2日プランで2万円前後を見込んでおくと安心です。

レンタル装備を利用する場合は、ここにレンタル代が加わる点も覚えておきましょう。

最新の山開き情報は公式で確認

富士山の山開きの日程や登山ルールは、年ごとに少しずつ見直されています。

2026年も入山料やゲート規制、人数上限といった仕組みが前年から調整されました。

そのため、この記事で大枠をつかんだうえで、登山日の最終確認は必ず公式情報で行ってください。

信頼できる情報源としては、山梨・静岡両県が運営する富士登山オフィシャルサイトが便利です。

開山期間や規制内容、各登山口の最新状況がまとまっているので、計画の総仕上げに目を通しておくと安心です。

50代の登山は「念のための確認」を一つ多くしておくことが、当日の余裕とトラブル回避につながります。

まとめ

富士山の山開きは、ルートと2026年の新ルールを押さえれば、50代でも落ち着いて計画できます。

今日からできることを3ステップにまとめました。

  1. 日程を決める:吉田ルートなら7月1日以降、混雑を避けるなら梅雨明け直後の平日を選ぶ
  2. 予約する:日程が固まったら山小屋を早めに予約し、入山料4,000円も用意する
  3. アクセスを確認する:五合目までのバスの運行期間と最終時刻、マイカー規制の有無をチェックする

この3つを順に押さえれば、富士山の山開きに合わせた無理のない登山計画が立てられます。

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