登山を始めたばかりの頃、私たち夫婦は「行動食」と「山ごはん」の違いがよく分からず、とりあえずお菓子を持って行っていました。
しかし歩いている途中で急に力が入らなくなる「シャリバテ」を経験してから、登山飯の重要性を実感するようになりました。
登山飯とは、登山中の行動食と、休憩時に食べる昼食(山ごはん)の両方を指す言葉です。
この記事では、50代の登山者が知っておきたい登山飯の選び方とおすすめのアイデアをまとめました。
この記事でわかること
- 登山飯とは何か・行動食と昼食の違い
- 50代の登山で行動食が重要な理由
- 登山飯におすすめの行動食
- 山での昼食(登山飯)のアイデア
- 登山飯を準備するときの注意点
登山飯とは?行動食と昼食の違い
登山飯という言葉には、明確な定義があるわけではありませんが、一般的には「行動食」と「昼食」の両方を含む意味で使われています。
なぜ登山中は普段の食事と違うのか
登山中は歩き続けることで想像以上にカロリーを消費するため、1日3食という普段のリズムでは栄養補給が追いつきません。
そのため、こまめに行動食をつまみながら歩き、昼食(登山飯)でまとまったエネルギーを補給するのが基本の考え方です。
50代の登山で行動食が重要な理由
シャリバテ・低血糖のリスク
行動食を軽視すると、体内のエネルギーが枯渇する「シャリバテ」と呼ばれる状態になり、急に足に力が入らなくなることがあります。
50代は基礎代謝が下がる一方で、登山中の消費カロリーは若い頃と大きく変わらないため、意識的に行動食を口にすることが欠かせません。
私たち自身、行動食を「お腹が空く前」に少しずつ食べる習慣に変えてから、下山後の疲労感が明らかに軽くなりました。
シャリバテになると集中力が落ち、足元がおろそかになって転倒のリスクも高まるため、単なる空腹対策以上に安全面でも重要な意味があります。
休憩のたびに一口サイズの行動食を食べる「小分け補給」を意識するだけで、体力の落ち込みを防ぎやすくなります。歩き始めて1時間ほど経ったタイミングで最初の一口を食べるのが目安です。
登山飯におすすめの行動食は?
携帯性・カロリー効率で選ぶ
登山飯の行動食選びで大切なのは、軽くてかさばらず、少量で高カロリーが摂れることです。
- ようかん・カステラなどの和菓子系
- ナッツ・ドライフルーツ
- エネルギーゼリー飲料
- チョコレート・エナジーバー
- 柿の種などの塩気のあるおつまみ系
定番の井村屋 えいようかんをamazonで見るは軽量で日持ちもするため、登山飯の行動食として長年支持されています。
疲労軽減に役立つ栄養素
登山飯の行動食は、糖質だけでなく塩分・クエン酸も一緒に摂れるものを選ぶと疲労感を軽減しやすくなります。
汗で失われる塩分を補給できる塩飴や梅干し系のおやつも、登山飯の行動食として優秀です。

登山飯はどれくらいの量を持っていけばいい?
コースタイムから逆算する目安
登山飯の量に迷ったら、コースタイム1時間あたり100〜150kcal程度の行動食を目安にすると計算しやすくなります。
例えばコースタイム5時間の日帰り登山なら、行動食だけで500〜750kcal程度、それとは別に昼食で500kcal前後の登山飯を用意するとバランスが取れます。
食べきれずに余ることも想定して、行動食は少し多めに持って行き、余った分は下山後や翌日に回しても問題ありません。
季節による登山飯の違い
夏場は塩分補給を意識した登山飯、冬場は温かい汁物やカロリーの高い登山飯を意識すると、季節ごとの体調管理がしやすくなります。
冬の低山ハイキングでは、飲み物や行動食が凍ってしまうこともあるため、保温ボトルに入れて携行するのがおすすめです。
春や秋は気温の変化が大きいため、常温で日持ちしやすい行動食を中心にしつつ、体を温める飲み物を1本加えておくと快適に過ごせます。
山での昼食(登山飯)のアイデア
定番のカップ麺・パン
山での昼食としての登山飯は、調理の手間が少ないものが基本です。
お湯を注ぐだけのカップ麺やフリーズドライ味噌汁は、大きな調理器具を使わずに温かい登山飯を楽しめる定番メニューです。
コンビニのおにぎりやサンドイッチも、そのまま食べられる手軽な登山飯として重宝します。
山小屋やベンチのある休憩ポイントでは、缶詰やパックのおかずを1品追加すると、簡単ながら満足感のある登山飯になります。
食欲が落ちやすい真夏は、そうめんや冷やし中華風の登山飯にすると喉を通りやすく、水分補給も兼ねられます。
準備が楽な時短レシピ
少し凝った登山飯を楽しみたい方には、メスティンを使った炊き込みご飯や、レトルトカレーをかけるだけのメニューもおすすめです。
調理器具から本格的に揃えたい方は、登山クッカーの選び方を参考にしてください。
モンベル メスティンをamazonで見るやサーモス 山専用ボトルをamazonで見るがあると、登山飯のバリエーションがぐっと広がります。
日帰り登山飯と山小屋の食事は違う?
日帰り登山の登山飯は自分で持参するのが基本ですが、山小屋泊になると事情が変わります。
多くの山小屋では夕食・朝食が用意されており、カレーライスや鍋料理など温かい食事が提供されることが一般的です。
ただし山小屋の食事はあくまで朝夕がメインのため、行動中の行動食は日帰り登山と同じく自分で用意する必要があります。
山小屋泊での登山飯の考え方を知っておくと、テント泊や小屋泊へのステップアップもスムーズになります。
初めて小屋泊を計画する際は、食事の有無や時間帯を事前に予約時に確認しておくと当日困りません。
登山飯を準備するときの注意点
夏場の傷みやすさ対策
夏場の登山飯は、生ものや傷みやすい具材の使用を避け、保冷剤や保冷バッグを併用するのが基本です。
おにぎりは具材によって傷みやすさが変わるため、梅干しや塩昆布など傷みにくい具材を選ぶと安心です。
ゴミを出さない工夫
登山飯を準備するときは、食べ終わったゴミを必ず持ち帰ることも忘れてはいけないポイントです。
個包装のゴミがかさばらないよう、専用の袋を1枚用意しておくと、下山後の片付けもスムーズになります。
水分補給と登山飯はセットで考える
登山飯は固形物の話になりがちですが、水分補給とセットで考えることも大切です。
塩分を含む行動食を食べた後は、水分もあわせて摂ることで吸収がスムーズになります。量やタイミングの目安は登山の水分補給ガイドで詳しく解説しています。
下山後の回復についても栄養補給は続きます。行動中の登山飯とは別に、登山後の回復食もあわせてチェックしておくと、疲労の抜け方が変わってきます。
テント泊で本格的に山ごはんを楽しみたい方は、登山のテント泊入門も参考にしてください。
登山飯タイプ別の比較
| タイプ | 代表例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 行動食 | ようかん・ナッツ・ゼリー飲料 | 歩きながら少量ずつ補給 |
| 調理不要の登山飯 | おにぎり・パン・カップ麺 | 準備が最も簡単 |
| 調理する登山飯 | メスティン炊飯・レトルト系 | 満足感が高いが荷物が増える |
よくある質問(FAQ)
行動食はどのタイミングで食べればいいですか?
お腹が空いたと感じる前に、休憩のたびに少量ずつ食べるのが基本です。空腹を感じてからではエネルギー切れが進んでいる場合があります。
登山飯にコンビニ食は使えますか?
問題ありません。おにぎりやサンドイッチ、ゼリー飲料などはそのまま食べられるため、忙しい朝でも準備しやすい登山飯になります。
登山飯で持って行かない方がいいものはありますか?
生ものや匂いの強い食品は、夏場の傷みやすさや周囲への配慮の面でおすすめしません。個包装で常温保存できるものを優先しましょう。
登山飯はどれくらいの量を用意すればいいですか?
コースタイム1時間あたり100〜150kcal程度の行動食に加えて、昼食で500kcal前後を目安にすると、多くの日帰り登山で十分な量になります。
子どもや初心者と一緒の登山飯で気をつけることは?
普段食べ慣れているものを中心に選ぶと安心です。初めての登山では、味の濃さや量を変えず、いつも通りの食事に近づけることでトラブルを防げます。
まとめ:登山飯選びの3ステップ
- 行動食は空腹を感じる前に、少量ずつこまめに食べる
- 昼食(登山飯)は調理不要のものから始め、慣れたら簡単な調理に挑戦する
- 夏場は傷みにくい具材を選び、ゴミは必ず持ち帰る
登山飯は特別な準備をしなくても、コンビニで買えるもので十分始められます。まずは気軽な行動食選びから試してみてください。
自分に合う登山飯のパターンが見つかると、登山そのものの楽しみも一つ増えるはずです。次の登山では、いつもの行動食に一品足してみてはいかがでしょうか。


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