北横岳ヒュッテとは?予約がない日は閉まる小屋

山を背に立つ木造の小屋 全国

北横岳ヒュッテは標高約2,400mにある小屋です。北八ヶ岳ロープウェイの山頂駅から徒歩約1時間という近さにありながら、予約がない日は基本的に閉まっています。索道からすぐだから休憩できるだろうと考えて向かうと、扉が閉まったままということが起こります。この記事では北横岳ヒュッテの位置づけと、坪庭からの歩きを整理します。

この記事でわかること

  • 北横岳ヒュッテが標高約2,400mにあること
  • 北八ヶ岳ロープウェイの山頂駅から徒歩約1時間の位置であること
  • 予約がない日は基本的に閉まっている小屋であること
  • 七ツ池がヒュッテから数分の下りにあること
  • 坪庭の一周が30〜40分で、ヒュッテまで行くかどうかで行程が変わること

北横岳ヒュッテはどこにありますか?

北横岳の山腹、標高約2,400mの位置です。北八ヶ岳ロープウェイの山頂駅から歩いて約1時間の場所にあり、小屋の公式案内でもこの所要時間が示されています。

山を背に立つ木造の小屋

北横岳そのものの標高は2,472mなので、ヒュッテは山頂の少し手前にあたります。山頂を目指す人にとっては、最後の登りの前に一息つける場所という位置づけです。

小屋にはベンチとテーブルがあり、トイレも設置されています。詳しい案内は北横岳ヒュッテのアクセスページに掲載されています。

予約がないと閉まっているのですか?

そう案内されています。北横岳ヒュッテは宿泊の予約が入っていない日は基本的に閉まる運営で、通年いつでも開いている休憩所ではありません。

名前に「ヒュッテ」と付いていると、常に人がいる施設のように受け取られがちです。実際には規模の小さな山小屋で、運営の形は大きな山荘とは異なります。

この点は、索道から1時間という近さと噛み合わないように見えます。ただし小屋を開けるには人が常駐する必要があり、宿泊者がいない日まで維持するのは現実的ではないということです。日帰りで北横岳へ登る場合、ヒュッテで何かを買う、あるいは屋内で休むという前提は持たないでください。

  • 宿泊するなら予約が前提
  • 日帰りでは開いていない日がある
  • 行動食と飲み物は自分で持つ
  • 休憩は屋外のベンチを想定する

山小屋の予約の考え方そのものは山小屋予約の記事にまとめています。同じ山小屋でも、常時人がいる槍ヶ岳山荘のような規模の小屋とは運営の前提が違います。

ロープウェイの山頂駅からどう歩きますか?

坪庭を経由して登ります。北八ヶ岳ロープウェイは山麓の標高1,771mから山頂の2,237mまでを約7分で結び、降りた先が坪庭です。そこから登り始めて約1時間で北横岳ヒュッテに着きます。

岩がごろつく斜面と針葉樹
区間所要・数値
山麓駅(1,771m)〜山頂駅(2,237m)ロープウェイ 約7分
山頂駅〜北横岳ヒュッテ(約2,400m)徒歩 約1時間
坪庭の一周30〜40分
北横岳の標高2,472m

索道の運賃と片道往復の考え方は北八ヶ岳ロープウェイの記事で扱っています。北横岳そのものの登り方は北横岳の入門コースの記事にまとめました。

坪庭だけで引き返してもよいですか?

十分に成立します。坪庭は溶岩台地の上に広がる自然園で、一周30〜40分の遊歩道が整備されています。国定公園の第1種特別保護地区に指定された区域で、岩の上を這うように低木と高山植物が育っています。

緑の丘に建つ小屋と雲

北横岳ヒュッテまで足を伸ばすかどうかは、ここで決められます。坪庭で引き返せば往復1時間以内、ヒュッテまで行けばそこから往復2時間が加わります。山頂まで含めるとさらに伸びます。時間と体力を見てから判断できる構造になっているのが、この山域の良さです。

山頂駅周辺の案内は北八ヶ岳ロープウェイの山頂案内で確認できます。この一帯は1964年に指定された八ヶ岳中信高原国定公園に含まれており、区域の位置づけは長野県の自然公園の紹介ページで公表されています。

七ツ池とは何ですか?

北横岳ヒュッテから数分下った先にある池の集まりです。ヒュッテのそばから左手へ下る道を取ると、すぐに着きます。

針葉樹の奥に見える雪の残る山

ヒュッテまで1時間かけて登ったのであれば、この数分は使う価値があります。北横岳の山頂を往復するだけの行程だと通り過ぎてしまう場所なので、地図で位置を確認してから登ってください。

池が複数あることから七ツ池と呼ばれていますが、季節や年によって水の量は変わります。訪れた時期によっては、想像していたより小さく見えることもあります。それでも樹林に囲まれた静かな場所であることは変わりません。

北横岳ヒュッテから下る道なので、帰りは登り返しになります。数分とはいえ標高を下げてから戻る形なので、疲れている場合は往路のうちに寄っておくほうが楽です。

北横岳はどんな山ですか?

標高2,472mで、八ヶ岳のなかでは北側にあたります。南八ヶ岳の岩稜と違い、樹林と溶岩台地が主体の穏やかな地形です。索道で2,237mまで上がれるため、標高差を抑えて2,400m台に立てます。

草地の中に建つ小さな建物

私が北横岳の行程を調べていて意外だったのは、これだけ標高が高いのに歩く標高差が235m程度で済むという点でした。数字の上では低山の散策に近く、それでいて立つ高さは2,400mを超えます。八ヶ岳全体のエリアごとの性格は八ヶ岳のエリア別ガイドで比較しています。

冬でも行けますか?

雪山入門の場所として知られています。索道で高度を稼げること、樹林帯が続いて風を避けやすいことが理由です。ただし2,400mを超える冬山であることに変わりはありません。

霧氷が付くのは気温と湿度の条件がそろった日だけです。冬に行けば必ず見られるというものではないため、天候の巡り合わせだと考えておいてください。

冬に向かう場合、北横岳ヒュッテが開いているかどうかは特に重要になります。天候が崩れたときに逃げ込める場所があるかどうかで、判断の余裕がまったく違うためです。予約なしの日帰りであれば、小屋を当てにしない前提で装備を組んでください。

いつ行くのが良い時期ですか?

季節ごとに見るものが変わる山域です。夏は坪庭の高山植物、秋は樹林の色づき、冬は霧氷が目当てになります。標高2,237mの山頂駅まで索道で上がれるため、どの季節でも到達の難しさはあまり変わりません。

紅葉は例年10月に入ってからで、平地よりかなり早く進みます。坪庭のあたりは背の低い木が中心なので、頭上を覆う紅葉というより足元から色が変わる見え方になります。北横岳ヒュッテまで登る途中の樹林帯とは、色の出方が違います。

日帰りで行くなら何を持ちますか?

小屋が開いていない前提で組みます。飲み物と行動食を自分で持ち、屋内で休めなくても行程が成り立つようにしてください。

  • 飲み物と行動食(小屋での購入を当てにしない)
  • 防風性のある上着(2,400m台は市街地と気温が大きく違う)
  • 手袋とニット帽(10月以降は携行する)
  • 滑りにくい靴(溶岩の岩場と木の根が混ざる道)
  • ヘッドライト(索道の最終に遅れた場合の保険)

索道の最終便を逃すと、標高差466mを歩いて下ることになります。北横岳ヒュッテまで往復する行程であれば余裕はありますが、山頂や七ツ池まで足を伸ばすなら最終時刻から逆算してください。

よくある質問|北横岳ヒュッテ

北横岳ヒュッテの標高は何mですか?

約2,400mです。北横岳の山頂は2,472mなので、山頂の少し手前にあたります。

ロープウェイからどれくらい歩きますか?

北八ヶ岳ロープウェイの山頂駅から徒歩約1時間です。山頂駅の標高は2,237mになります。

日帰りでも中に入れますか?

予約がない日は基本的に閉まっています。日帰りの場合、屋内で休めることを前提にしないでください。

七ツ池までは遠いですか?

ヒュッテから数分の下りです。そばから左手へ下る道を取ると、すぐに着きます。

坪庭だけでも楽しめますか?

楽しめます。一周30〜40分の遊歩道が整備されており、溶岩台地の上の高山植物を見られます。

まとめ|北横岳ヒュッテを行程に入れる3ステップ

北横岳ヒュッテは、近いのに当てにできない小屋です。開いている前提を外して組んでください。

  1. 泊まるのか通るのかを決める。宿泊なら予約、日帰りなら閉まっている前提で行動食と飲み物を持つ
  2. 歩く範囲を決める。坪庭の一周30〜40分で引き返すか、約1時間かけてヒュッテまで上がるか
  3. 七ツ池を組み込む。ヒュッテまで行くなら、そこから数分下るだけで別の景色が見られる

標高と所要時間は、小屋と索道それぞれの公式案内に当たって書き出しました。冬期の運営は季節ごとに変わるため、出発前に小屋へ直接確認するのが確実です。

画像出典

本文の画像はUnsplashから。撮影者はMike Petrucci氏、Gabriela氏、Michele Tardivo氏、Nathan Dumlao氏、Jenny DeLuca氏です。北横岳ヒュッテや坪庭を写したものではありません。

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