富士の氷穴は何分で見られる?鳴沢氷穴と富岳風穴の違い

洞窟の中から見た氷 全国

富士の氷穴として知られる鳴沢氷穴は、富士山の北西麓、青木ヶ原樹海の東の入口にある溶岩洞窟です。すぐ近くには同じく国の天然記念物の富岳風穴があり、2つを続けて見学する人も多い場所です。この記事では、2つの洞窟を案内する公式サイト「富士山の洞窟 天然記念物 富岳風穴・鳴沢氷穴」と山梨県の公式観光サイトをもとに、氷穴の料金、見学の所要時間、営業時間、入洞前の注意点を整理します。

富士の氷穴とはどんな場所ですか?

公式サイトの鳴沢氷穴のページによると、鳴沢氷穴は青木ヶ原樹海の東の入口に位置し、一年を通して観光客の絶えない富士五湖観光の名所の一つです。貞観6年(864年)、富士山の側火山である長尾山が噴火したとき、古い寄生火山の間を流れ下った溶岩流(青木ヶ原丸尾)によってできた洞窟です。

洞窟の中から見た氷

昭和4年に文部省の天然記念物に指定されてから世界に紹介され、地質学上も貴重な存在になっています。公式サイトでは、鳴沢村の樹型溶岩群がスパイラクル(溶岩の中の空洞)の数で世界有数とされていることも紹介しています。ガイドツアーのページによると、洞内の気温は一年を通して0〜4℃に保たれていて、冬には氷がつくられ、夏でも氷が見られます。

鳴沢氷穴と富岳風穴の違いは?

2つの洞窟は同じ会社の公式サイトで案内されていて、料金と営業時間は共通です。違いは洞窟の形と見られるものです。

項目鳴沢氷穴富岳風穴
所在地鳴沢村富士河口湖町西湖青木ヶ原
入洞料(大人/小学生以下)350円/200円350円/200円
洞窟の形竪穴(階段が多い)横穴(総延長201m・高さ8.7m)
見どころ最深部の氷の池夏でも溶けない氷柱・溶岩棚・縄状溶岩
電話0555-85-23010555-85-2300

富岳風穴のページによると、富岳風穴は平均気温3℃で、昭和初期までは蚕の卵の貯蔵に使われていた「天然の冷蔵庫」です。壁の玄武岩が音を吸収するため、内部では音が反響しないそうです。見学コースの所要時間は15分です。

氷に覆われた洞窟

氷穴の見学は何分かかりますか?

公式サイトの入洞前の注意事項によると、入洞時間は通常15分ほどです。ただしゴールデンウィークや夏休みは混雑するため、30〜40分ほどかかる場合があると案内されています。

山梨県の公式観光サイトの青木ヶ原樹海散策コースでも、富岳風穴と鳴沢氷穴の見学をそれぞれ15分としています。2つを続けて見学するなら、見学時間だけで30分、混雑期は1時間以上を見込んでおくと、次の予定に遅れにくいと編集部は考えます。

富士の氷穴の営業時間は?

公式サイトでは、2つの洞窟とも季節によって営業時間が変わります。天候や洞内の状況で変更になる場合もあります。

期間営業時間(平日・土日祝とも)
3月16日〜7月31日9:00〜17:00
8月1日〜10月15日9:00〜17:30
10月16日〜11月15日9:00〜17:00
11月16日〜2月15日9:00〜16:30
2月16日〜2月28日9:00〜16:00
3月1日〜3月15日9:00〜16:30

最も早く閉まるのは2月後半の16時です。冬に訪れる場合は、午後の早い時間に着くように計画しましょう。15名以上の団体は大人250円、小学生以下100円の団体料金があります。

暗い洞窟の内部

鳴沢氷穴に入る前の注意点は?

公式サイトの注意事項は、鳴沢氷穴について次のような点を挙げています。

  • 洞窟内は全体に天井が低く、一番低いところは溶岩トンネルの91cm
  • 竪穴なので階段ばかりで、石を積んだ湿った階段は滑りやすい
  • 春先は階段が氷で滑りやすく、ヒールなどは非常に危険
  • 最深部の氷の池では、板を敷いた通路を外れると氷で転びやすい
  • 帰りの階段は一気に21m上るため、お年寄りなどはきつい

夏は外との気温差が20℃以上になるため、心臓などに障害のある人は入洞を控えるよう求めています。洞内は狭く危険な場所もあるため、身長100cmに満たない子どもの入洞や、おんぶ・抱っこでの入洞は断られます。ペット連れの場合は交代で入るか、吠えないおとなしいペットなら外につないでおくこともできます。

岩のトンネル状の洞窟

洞内は夏でも冷えるので、薄手の上着を1枚持っていくと安心です。富岳風穴の売店「森の駅 風穴」では、ジャンパーや雨具も販売していると公式サイトに書かれています。

富士の氷穴へのアクセスは?

公式サイトのアクセスページによると、車では中央自動車道の河口湖ICから20分です。駐車場は乗用車100台と150台の2か所が案内されています。電車なら新宿からJR中央本線と富士急行線で河口湖駅まで約2時間、高速バスなら新宿から河口湖駅まで1時間45分です。

山梨県の公式観光サイトの散策コースでは、河口湖駅からバスで西湖コウモリ穴へ行き、青木ヶ原樹海を歩いて富岳風穴と鳴沢氷穴を巡る行程を紹介しています。樹海の散策は全行程を歩いて70分〜90分です。

青木ヶ原樹海を歩くときの注意点は?

山梨県の公式観光サイトは、青木ヶ原樹海を富士山の溶岩流の上にできた特異な樹林で、多様な動植物に出会える世界に誇る自然環境だと紹介しています。一方で、溶岩の上に木が生えているため根を深く張れず、少しの環境の変化で木が倒れてしまうデリケートな森だとも書かれています。周りの自然に気を配りながら歩くよう呼びかけています。

散策コースの途中には、野鳥の森公園方面、富岳風穴方面、竜宮洞穴方面への分岐があります。5月下旬から7月初旬ごろには、ギンリョウソウが見られることもあると紹介されています。西湖コウモリ穴の案内所では、富士河口湖町が認定したネイチャーガイドによる有料の樹海ガイドツアーも行っています。道の分岐が多い森なので、決められた散策路から外れないことが大切だと編集部は考えます。

氷穴と風穴の売店は?

公式サイトによると、富岳風穴の売店は森の駅「風穴」としてオープンしています。山梨県や静岡県の定番の銘菓、甲州ワイン、地酒などのお土産のほか、ハイキンググッズも扱っています。フードコーナーも併設していて、富士宮やきそばや吉田のうどんといったご当地グルメが食べられます。鳴沢氷穴にも売店があります。洞窟の見学のあとに休憩や食事をする場所として使えます。

ガイドと樹海を歩くこともできますか?

公式サイトのネイチャーガイドツアーでは、樹海と洞窟を解説しながら歩く完全予約制のツアーを用意しています。料金はガイド1人あたりで、入洞料は別です。ガイド1人につき原則20名までです。

コース日本語ガイド(個人・団体)
風穴または氷穴 1時間コース12,000円
風穴・氷穴 2時間コース18,000円
三湖台 3時間コース24,000円

三湖台3時間コースは、鳴沢氷穴から三湖台へ登り、富士山や西湖・精進湖・本栖湖を眺めて紅葉台の尾根を通り、樹海を歩いて戻るコースです。紅葉台展望台の料金(150円)が別にかかります。三湖台のある山は足和田山の記事で紹介しています。

洞窟の中を歩く人

本栖湖側の山歩きなら竜ヶ岳の記事、富士山そのものを近くで見たい人は富士山五合目の記事、静岡県側の名所は白糸ノ滝の記事も参考にしてください。

よくある質問|富士の氷穴

鳴沢氷穴の料金はいくらですか?

大人(中学生以上)350円、小学生以下200円です。富岳風穴も同じ料金です。

氷穴の見学は何分かかりますか?

通常15分ほどです。ゴールデンウィークや夏休みは30〜40分ほどかかる場合があります。

鳴沢氷穴に子どもは入れますか?

身長100cmに満たない子どもと、おんぶ・抱っこでの入洞は断られています。

氷穴の中は寒いですか?

洞内の気温は一年を通して0〜4℃です。夏は外との気温差が20℃以上になります。

鳴沢氷穴と富岳風穴はどちらがきついですか?

鳴沢氷穴は竪穴で階段が多く、帰りに21mを一気に上ります。富岳風穴は総延長201mの横穴です。

まとめ|富士の氷穴は階段と寒さに備えて

鳴沢氷穴は、864年の噴火でできた溶岩洞窟で、一年中0〜4℃の冷気の中に氷が残る場所です。見学は15分ほどと短いものの、天井の低い場所や21mの階段があるので、歩きやすい靴と上着を用意しておきましょう。

  1. 季節ごとの営業時間を確かめ、閉まる時刻より前に着く
  2. 滑りにくい靴と上着を用意し、身長100cm未満の子どもは入れないことを確かめる
  3. 富岳風穴と続けて見るなら、混雑期は1時間以上を見込む

写真について

掲載している写真は Unsplash(unsplash.com)から選んだもので、鳴沢氷穴や富岳風穴を写したものではありません。氷と洞窟の雰囲気を伝えるために使っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました