浅間隠山は、群馬県の吾妻郡にある標高1,757mの山です。東吾妻町や中之条町の側から見ると浅間山を隠してしまうことから、この名前がつきました。二度上峠の近くの登山口から1時間30分ほどで山頂に着き、山頂からは浅間山や北アルプスまで360度の展望が広がります。この記事では、東吾妻町と群馬県の観光サイト、山と溪谷オンラインの情報をもとに、浅間隠山の登山口、コースタイム、花の時期、冬の林道閉鎖を整理します。
この記事でわかること
- 浅間隠山の標高は1,757m(三角点1,756.7m)で、別名を矢筈山や川浦富士ということ
- 二度上登山口から山頂まで1時間30分ほどで登れること
- 浅間隠温泉郷側から登ると約2時間15分かかること
- シャクナゲは5月20日前後、山頂付近のレンゲツツジは6月下旬が見頃であること
- 須賀尾側の林道は12月1日から3月31日まで冬季閉鎖されること
浅間隠山はどこにありますか?
東吾妻町の浅間隠山のページによると、東吾妻町や中之条町の側から見ると浅間山を隠してしまうところから「浅間隠山」と名づけられました。富士山に似た形から「川浦富士」、山頂部が二つの峰に分かれているため「矢筈(やはず)山」とも呼ばれています。

山と溪谷オンラインの浅間隠山のページでは、角落山塊の最高峰で、稜線は北の菅峰、南の鼻曲山へ続くと紹介されています。登山口のある県道長野原・倉渕線は、江戸時代の善光寺街道の間道で、上州からは竹や油、信州からは米が運ばれたそうです。山と溪谷オンラインでは日本二百名山の一つに数えられています。
浅間隠山の標高と山頂からの眺めは?
東吾妻町のページでは標高を1,756.7mとしていて、山と溪谷オンラインは1,757mとしています。山頂からは360度の展望が広がり、浅間山はもちろん、北アルプス、上信越の山々、遠く関東平野まで見えると東吾妻町は紹介しています。山と溪谷オンラインも、群馬の山の中で特に展望のよい山だとしています。
浅間隠温泉郷のある北東側からは、この山にさえぎられて浅間山が見えません。山頂に立つと、それまで隠れていた浅間山が正面に現れることになります。浅間山そのものに登る道や規制は浅間山の前掛山の記事で、浅間山を外輪山から眺めるコースは黒斑山の記事で紹介しています。
浅間隠山の登山口と所要時間は?
登山口は主に3つあり、山と溪谷オンラインと東吾妻町は次の時間を挙げています。
| 登山口 | 山頂までの時間 | 出典 |
|---|---|---|
| 二度上登山口 | 1時間30分 | 山と溪谷オンライン |
| 浅間隠温泉郷(車道終点) | 2時間40分 | 山と溪谷オンライン |
| 浅間隠温泉郷側の登山口 | 約2時間15分 | 東吾妻町 |
| わらび平森林公園 | 2時間30分(やや難路) | 山と溪谷オンライン |

浅間隠温泉郷側は、山と溪谷オンラインが車道終点から2時間40分、東吾妻町が登山口から約2時間15分としていて、数字に開きがあります。起点の取り方が違うためと考えられます(推測)。いずれにしても計画には長い方を使うと安心だと編集部は考えます。
登山者が多いのは二度上登山口です。山と溪谷オンラインのモデルコースでは、浅間隠山登山口から往復する日帰りコースが3時間、二度上峠から往復するコースが3時間45分です。
浅間隠山はどの登山口から登ればいいですか?
初めてなら、登山者がいちばん多い二度上登山口が選びやすいと編集部は考えます。山頂まで1時間30分と短く、山と溪谷オンラインのモデルコースでも往復3時間(浅間隠山登山口から)で組まれているため、午前中に登って昼過ぎに下りる計画が立てられます。
花を目当てにするなら、シャクナゲ尾根を通る浅間隠温泉郷側も候補になります。ただし山頂まで2時間15分〜2時間40分かかり、標高差200mの急な登りもあるため、登りだけで二度上側より45分〜1時間10分長く、往復にすると1時間30分から2時間20分ほどの差になる計算です(下りの時間は登りと同じと仮定)。わらび平森林公園からの道は、山と溪谷オンラインがやや難路としているため、最初の1回には向かないでしょう。
二度上峠と浅間隠温泉郷のどちらに下りるかで、帰りの交通手段も変わります。車を1台で使う場合は、同じ登山口に戻る往復が基本になります。
あわせて読みたい
浅間山の紅葉はいつ?黒斑山からの見頃浅間隠温泉郷側のコースはどんな道ですか?
東吾妻町によると、沢伝いに尾根まで登ると、ゆるやかな山道がしばらく続いた後、標高差200mの急な登りになります。一般向きのコースとされています。
登山口から温川の支流を左右に何度か渡りながら登ると、標高1,300mあたりから急な登りが始まります。ここから鞍部までは「シャクナゲ尾根」と呼ばれ、5月ごろにシャクナゲの群生が見られます。頂上付近まで来ると高い木はなくなり、ササ原にレンゲツツジやドウダンツツジが点在します。

浅間隠山の花の見頃はいつですか?
群馬県の観光サイト「心にググっと観光ぐんま」では、例年の見頃を次のように紹介しています。
| 花 | 見頃 | 場所 |
|---|---|---|
| シャクナゲ | 5月中旬(5月20日前後) | シャクナゲ尾根(標高1,300mあたりから鞍部まで) |
| レンゲツツジ | 6月下旬 | 山頂付近のササ原 |
東吾妻町によると、針葉樹と広葉樹が混じる林の中では、キイチゴ、ミヤマオダマキ、アヤメ、ヤマユリ、ヤマアジサイなども見られます。花を楽しむなら初夏がいちばんだと書かれています。
浅間隠山へのアクセスと林道の冬季閉鎖は?
群馬県の観光サイトに載っているアクセスは次のとおりです。
| 方面 | 経路 | 時間 |
|---|---|---|
| 東吾妻町側(車) | 関越道渋川伊香保ICから国道17・353・145号、県道中之条吾妻線、国道406号 | 林道入口まで1時間20分、林道から登山口まで10分 |
| 倉渕側(車) | 関越道高崎ICから国道406号 | 登山口まで1時間40分 |
| 電車・バス | JR吾妻線群馬原町駅から関越交通バスで大戸へ、須賀尾清水行きに乗り換えて終点の清水へ | ― |

須賀尾飯米場から登山口までの林道は、12月1日から3月31日まで(状況により4月上旬まで)冬季閉鎖されます。登山道そのものに冬季閉鎖はありません。冬から春先に東吾妻町側から登る場合は、林道が閉じている期間かどうかを先に確かめる必要があります。
浅間隠山で熊は出ますか?
東吾妻町の浅間隠山のページには、町内で熊の目撃情報が複数寄せられているという注意が載っています。一人での行動はできるだけ避けて複数人で歩くこと、熊よけの鈴やラジオなど音の出るものを持つこと、食べ物のくずやゴミを必ず持ち帰ることが呼びかけられています。
登山中の熊への備えは登山の熊対策の記事にまとめています。
浅間隠山の下山後に寄れる温泉は?
山と溪谷オンラインによると、北東側に浅間隠温泉郷、南東側にはまゆう山荘、亀沢、倉渕などの温泉があります。東吾妻町も、麓の浅間隠温泉郷はハイカーに人気で、疲れをいやすのに向いていると紹介しています。
倉渕側の温泉の一つ、倉渕川浦温泉のはまゆう山荘は、群馬県の観光サイトによると高崎市倉渕町川浦にある一軒宿で、日帰り入浴もできます。泉質は塩化物泉で、中が見えないほど濃い茶褐色のにごり湯です。関越道高崎ICから車で約70分です。倉渕側の登山口から下りて立ち寄る場合は、営業時間を事前に確かめてください。
群馬のほかの山と組み合わせるなら榛名山の記事や妙義山の記事も参考になります。

よくある質問|浅間隠山
浅間隠山の標高は何mですか?
1,757mです。東吾妻町のページでは三角点の1,756.7mとしています。
浅間隠山は何時間で登れますか?
二度上登山口から1時間30分ほどです。浅間隠温泉郷側からは約2時間15分〜2時間40分かかります。
浅間隠山の名前の由来は?
東吾妻町や中之条町の側から見ると、浅間山を隠してしまうことに由来します。
浅間隠山のシャクナゲはいつ咲きますか?
5月20日前後が見頃です。山頂付近のレンゲツツジは6月下旬です。
浅間隠山は冬も登れますか?
登山道に冬季閉鎖はありませんが、須賀尾側の林道は12月1日から3月31日まで閉鎖されます。
まとめ|浅間隠山は二度上登山口から浅間山を見に
浅間隠山は、短い時間で360度の展望が得られる群馬の山です。登山口によって時間が大きく違い、冬は林道の閉鎖もあるため、どこから登るかを最初に決めることが大切です。
- 二度上登山口から往復するか、浅間隠温泉郷側から登るかを決める
- 花が目当てなら5月20日前後か6月下旬に合わせる
- 熊よけの鈴を持ち、冬から春は林道の閉鎖期間を確かめる
写真について
掲載している写真は Unsplash(unsplash.com)から選んだもので、浅間隠山を写したものではありません。山頂からの展望と草原の雰囲気を伝えるために使っています。


コメント