トレランザックはどう選ぶ?50代の日帰り軽量化

山を走るトレイルランナー ギア

登山ザックのフィッティングを何度も見直してきた経験から、荷物を減らすほど歩きやすくなることを実感してきました。

その延長で気になったのが、日帰り登山でも使えるという評判のトレランザックです。今回はトレランザックと登山ザックの違いや選び方について調べました。

この記事でわかること

  • 登山ザックとの違い
  • 容量の目安
  • ベスト型とリュック型の違い
  • 50代の日帰り登山への向き不向き
  • フィット感の確認方法

トレランザックと登山ザック、何が違う?

トレランザック(トレイルランニング用ザック)は、走る動作を前提に設計された軽量なザックです。

一般的な登山ザックと違い、体に密着するフィット感と、揺れを抑える構造に重点が置かれています。

なぜここまで揺れにくさにこだわるかというと、走行中にザックが上下左右に揺れると、体力の消耗が大きくなるためです。

登山ザックの選び方が主に「荷物をしっかり背負う」ことを重視するのに対し、トレランザックは「体と一体化させて動く」ことを重視した設計だといえます。

生地も軽量なものが使われており、同じ容量の登山ザックと比べると本体重量が数百グラム軽くなることも珍しくありません。

登山ザックのブランド比較で紹介しているような背面フレームのしっかりしたモデルとは対照的に、トレランザックは骨組みを持たない柔らかい作りのものが中心です。

容量はどれくらいが目安?

トレランザックの容量は5L前後の小型モデルから25L前後の大型モデルまで幅広く展開されています。

日帰り登山での活用を考えるなら、15L〜20L前後のモデルが一つの目安になります。

なぜなら、15L〜20Lあれば防寒着や行動食、簡単な着替えまで収納でき、日帰り登山に必要な装備が過不足なく収まるためです。

日帰り登山ザックの選び方で紹介している20〜30Lという目安と比べると、トレランザックのほうがひとまわり軽装備向けの容量だと考えるとわかりやすくなります。

5L〜10L前後の小型モデルは、行動食と最低限の雨具程度しか入らないため、日帰り登山用途というよりトレイルランニング専用と考えたほうがよいでしょう。

反対に25L以上になると、収納力は増えますが揺れにくさというトレランザックならではの利点が薄れてくるため、その容量が必要な場合は通常の登山ザックも検討する価値があります。

ベスト型とリュック型、どちらがいい?

トレランザックは大きく「ベスト型」と「リュック型」の2タイプに分かれます。

タイプ特徴向いている人
ベスト型体に密着し揺れにくい。前面ポケットが充実長時間歩く人・こまめな給水をしたい人
リュック型収納力が高く着脱がしやすい普段のリュックに近い感覚で使いたい人

ベスト型は、サロモンが先駆けとなって広めたスタイルで、胸の前後で重さが分散されるため、体への負担を感じにくいのが特徴です。

リュック型は、モンベルなど日本ブランドに使いやすいモデルが多く、荷物の出し入れのしやすさを重視する人に向いています。

夕暮れの稜線を歩く

ベスト型は着脱に慣れが必要な作りのものもありますが、リュック型は普段のリュックと同じ感覚で背負えるため、初めてトレランザックを試す人にはリュック型のほうがハードルが低いといえます。

どちらのタイプも、実際に店頭で背負ってみるとフィット感の違いがはっきりわかるため、通販だけで決めずに一度試着することをおすすめします。

50代の日帰り登山に向いている?

結論からいうと、荷物を軽くしたい50代の日帰り登山との相性はよいといえます。

なぜなら、体に密着して揺れにくい構造は、下りで膝への衝撃を感じやすくなる50代にとって、余計な負担を減らすことにつながるためです。

一般的な登山ザックと比べて背面のクッション性は簡素なモデルが多いため、10kgを超えるような重い荷物には不向きですが、日帰りの軽装備であれば十分に活躍します。

普段の登山ザックが重く感じるようになってきた、荷物を見直して身軽に歩きたい、という人には試す価値のある選択肢です。

私たち夫婦も高尾山のような低山では、荷物を最小限にするほど下りの膝への負担が軽くなることを実感しており、軽量なザックを選ぶ意味は年々大きくなっていると感じています。

ただし、雨具や防寒着まで削ってしまうと安全面のリスクが高まるため、軽量化はあくまで「入れるものを絞る」範囲にとどめることが大切です。

フィット感と通気性はどう確認する?

トレランザックは体に密着させて使うため、フィット感の確認が特に重要です。

店頭で試着する際は、チェストストラップやサイドの調整ベルトを締めた状態で、実際に軽く体を動かしてみることをおすすめします。

揺れが気になる場合はベルトの位置や締め具合を調整し、それでも解消しない場合はサイズやモデルを変えて比較してみましょう。

長時間背負うことを考えると、背面やショルダー部分の通気性も重要な確認ポイントです。汗をかきやすい季節は、メッシュ素材を多く使ったモデルを選ぶと快適に過ごせます。

ハイドレーションはどう選ぶ?

トレランザックの多くは、ベスト型ならソフトフラスク、リュック型ならハイドレーションシステムとの相性を前提に設計されています。

ソフトフラスクは前面のポケットに収納し、走りながら(歩きながら)片手で給水できるのが利点です。

ハイドレーションシステムはザック内部にタンクを収納し、チューブで給水するタイプで、こまめな水分補給がしやすくなります。

50代は喉の渇きを感じにくくなる人もいるため、水分補給のハードルを下げるこうした仕組みは、熱中症対策としても有効です。

ハイドレーションシステムはチューブの手入れを怠るとカビや雑菌が繁殖しやすいため、使用後は毎回タンクとチューブをしっかり乾かす習慣をつけましょう。乾燥が不十分だとにおいの原因にもなります。

代表的なブランドは?

トレランザックのブランドは、サロモン・ザ・ノース・フェイス・モンベルなどが代表的です。

サロモンはベスト型ザックの先駆者として知られ、フィット感の良さに定評があります。

ザ・ノース・フェイスは国内トップアスリートの起用でも知られ、走行性能を重視したモデルを展開しています。パーゴワークスのように、実際のランナーの意見を製品開発に反映しているブランドもあります。

モンベルは日本人の体型に合わせた作りとコストパフォーマンスの良さで、初めての1つに選びやすいブランドです。

サロモンのトレランザックを見る

モンベルのトレランザックを見る

山道を登るハイカー

どんな人におすすめですか?

トレランザックが向いているのは、電車・バスでアクセスする日帰り登山が中心で、これ以上荷物を軽くしたいと考えている人です。

反対に、テント泊や小屋泊で装備が多くなる場合は、収納力のある一般的な登山ザックのほうが適しています。無理に1つのザックで兼用しようとしないことが失敗しないコツです。

日帰り登山用と縦走用でザックを使い分けることで、それぞれの山行に合った身軽さと収納力を両立できます。

2つ目のザックを増やすことに迷いがある場合は、まずレンタルサービスで試してみて、使用感が良ければ購入を検討するという流れもおすすめです。

よくある質問

登山ザックの代わりに使えますか?

日帰りの軽装備であれば代用できますが、テント泊など荷物が多くなる山行には収納力が不足します。用途によって使い分けるのがおすすめです。

雨の日でも使えますか?

多くのモデルは防水性が高くないため、レインカバーを併用するか、荷物を防水スタッフバッグに入れて収納すると安心です。スマートフォンなど濡らしたくないものは、ジップ袋に入れておくとより安心です。

普段のランニングにも使えますか?

街中のランニングでも問題なく使えます。給水ボトルや補給食を持ちたい人には、普段のランニングでも便利なアイテムです。

サイズはどう選べばいいですか?

ベスト型は特に体格に合ったサイズを選ぶことが重要です。メーカーごとにサイズ展開が異なるため、可能であれば試着してから購入することをおすすめします。

まとめ:トレランザック選び3ステップ

  1. ① 日帰り登山での使用なら15〜20L前後を目安に容量を選ぶ
  2. ② ベスト型・リュック型それぞれの特徴を踏まえ、フィット感を店頭で確認する
  3. ③ テント泊など荷物が多い山行では、通常の登山ザックと使い分ける

トレランザックは、荷物を軽くして身軽に歩きたい50代の日帰り登山に新しい選択肢を与えてくれるアイテムです。

まずは店頭で背負い比べて、いつもの登山ザックとの違いを実際に体感してみてください。荷物が軽くなるだけで、下りの膝の楽さがまったく違うことに気づくはずです。

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