富士登山の持ち物を準備していると、水筒はどれくらいの容量のものを選べばいいのか迷う方が多いのではないでしょうか。
▶ 富士山の全体像は「富士山登山【50代完全ガイド】|体力目安・電車アクセス・高山病対策」にまとめています。
夫婦で富士登山の荷物を準備した際、水をどこまで自分たちで持って行くべきか、山小屋で買えるのかを事前に調べた経験があります。
この記事では、富士登山に必要な水分量の目安と、水筒の選び方、山小屋での水の購入事情について整理します。
荷物の重さと脱水対策のバランスに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
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この記事でわかること
- 富士登山に水筒がなぜ必要か
- 何リットル持てば足りるかの目安
- 保温・保冷どちらのタイプを選ぶべきか
- 山小屋で水を買う場合の価格相場
- 荷物を軽くするための水分計画の立て方
富士登山に水筒は必要か
富士登山は行動時間が長く、標高が上がるにつれて空気が乾燥するため、こまめな水分補給が欠かせません。
ペットボトルの水を持って行くだけでも登山はできますが、繰り返し使える水筒であれば、山小屋で水を継ぎ足しながら行動できるという利点があります。
特に飲み口が広いタイプの水筒は、山小屋で購入したペットボトルの水をそのまま注ぎやすく、給水のたびにゴミが増えないというメリットもあります。
また、繰り返し使える水筒は環境面での負担も少なく、荷物の中でかさばりにくいという実用面のメリットもあります。
富士登山に必要な持ち物全体については「富士山の持ち物リスト|50代が忘れず揃える装備と選び方」でも紹介していますので、あわせてご確認ください。
何リットル持てば足りるか
富士登山で必要とされる水分量は、行動時間や気温にもよりますが、1リットルから1.5リットルが目安とされています。
ただし、これをすべて手持ちで運ぶ必要はありません。
富士登山の多くのルートでは、5合目から8合目にかけて山小屋が点在しており、そこで水やお茶を購入することができます。
そのため、最初から1リットル程度を持参し、足りなくなった分は山小屋で補充するという計画が現実的です。
一方で、御殿場ルートのように山小屋の数が少ないルートを選ぶ場合は、あらかじめ1.5リットルから2リットル程度を持参しておくと安心です。
また、真夏の炎天下となる5合目から7合目にかけては汗をかきやすく、標高が上がって涼しくなる8合目以降とでは必要な水分量の感覚が変わってきます。
休憩のたびに少しずつ飲むことを意識し、喉が渇いてから一気に飲むのではなく、こまめに補給することが脱水対策の基本です。
保温・保冷どちらを選ぶか
富士登山の水筒には、大きく分けてステンレス製の保温・保冷ボトルと、軽量なプラスチック製やソフトボトルタイプがあります。
ステンレス製は保冷効果が高く、夏場でも水がぬるくなりにくい一方、本体の重さがある分だけ荷物全体が重くなります。
| タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ステンレス製(保温・保冷) | 保冷効果が高いが重め | 冷たい水を長時間キープしたい人 |
| プラスチック製(軽量) | 軽くて扱いやすいが保冷効果は低い | 荷物を軽くしたい人 |
| ソフトボトル・ハイドレーション | 空になるとたためて場所を取らない | 荷物の総量を減らしたい人 |
荷物の軽さを優先するなら、軽量なプラスチック製やソフトボトルタイプ、冷たさを重視するならステンレス製というように、自分の優先順位で選ぶとよいでしょう。
飲み口の形状にも注目したいポイントがあります。
広口タイプは山小屋での給水がしやすく、氷を入れることもできますが、細口タイプは行動中に片手で飲みやすいという利点があります。
富士登山では休憩のたびに給水する場面が多いため、給水のしやすさを重視して広口タイプを選ぶ方が使い勝手はよいと感じる方が多いです。
本体に目盛りが付いているタイプであれば、残りの水分量を一目で確認でき、水分計画を立てやすくなります。
富士登山の定番として名前が挙がることが多い製品には、次のようなものがあります。

山小屋で水は買えるのか
富士登山の道中にある山小屋では、多くの場合ペットボトルの水やお茶を購入することができます。
標高が上がるにつれて価格も上がっていく傾向があり、5合目では500ミリリットルあたり200円程度でも、8合目付近になると500円前後になることがあります。
これは、標高の高い場所まで人力や輸送車で荷物を運び上げる必要があるためで、平地の価格と比べると割高になるのは仕方のないことです。
この価格差を理解しておくと、当日「思ったより高い」と感じて慌てることもなくなります。
現金のみの対応となっている山小屋もあるため、小銭を含めた現金を多めに用意しておくと安心です。
キャッシュレス決済に対応している山小屋も増えてきていますが、電波状況によっては使えない場合もあるため、現金は必ず持っておきましょう。
食事や行動食も含めた富士登山の食料計画については「富士山でバテない食事は?50代の行動食と水分の摂り方」でも詳しく紹介しています。
山小屋によっては、営業時間が決まっている場合や、夜間は売店のみの対応になる場合もあります。
ご来光を目指して夜間に行動するプランでは、目的の山小屋が開いているかどうかを事前に確認しておくと、当日慌てずに済みます。
また、天候が悪化すると売店が早めに閉まることもあるため、余裕を持って水分を確保しておくことをおすすめします。

ハイドレーションという選択肢
リュックの中に水を入れたタンクを収納し、チューブで直接飲めるハイドレーションシステムを使う登山者も増えています。
立ち止まってリュックを下ろさなくても水分補給ができるため、行動しながらこまめに水を飲みたい人には便利な方法です。
一方で、残量が目で確認しにくく、飲みすぎや飲み忘れに気づきにくいという弱点もあります。
富士登山で初めて使う場合は、事前に別の低山で試してみて、使い勝手を確認しておくと安心です。
チューブの先端が汚れやすいという点も、ハイドレーションシステムを使ううえで気をつけたいポイントです。
使用後はしっかり乾燥させ、次回使う前にも一度水を通してから飲み始めると衛生面でも安心です。
通常のボトルと併用し、ハイドレーションは行動中の水、ボトルは休憩時や山小屋での補充用と役割を分ける使い方をしている登山者もいます。
荷物を軽くする水分計画
水は1リットルあたり約1キログラムの重さがあり、多く持ちすぎるとそれだけリュック全体が重くなってしまいます。
山小屋で購入できることを前提に、最初から持参する量を減らすことは、荷物を軽くするための効果的な方法です。
50代になると、わずかな荷物の重さの違いが後半の疲労感に直結しやすいため、必要以上に水を持ちすぎないという判断も大切です。
出発前に、ルート上の山小屋の数と営業状況を調べておくことで、無理のない水分計画を立てることができます。
水以外にも、経口補水液の粉末や塩分タブレットを持参しておくと、汗で失われるミネラルを効率よく補給でき、少ない水分量でも脱水を防ぎやすくなります。
リュック全体の重さを考えるときは、水だけでなく食料や防寒着とのバランスも含めて計画することが、無理のない富士登山につながります。
よくある質問|富士登山の水筒
ペットボトルだけでもいい?
ペットボトルだけでも登山は可能ですが、飲み終わったボトルはゴミとして持ち帰る必要があります。水筒であれば山小屋で継ぎ足しながら使えるため、ゴミを減らせるという利点があります。
山小屋の水の値段はいくら?
標高によって異なりますが、5合目で200円前後、8合目付近では500円前後になることがあります。現金のみの山小屋もあるため、小銭を用意しておくと安心です。
凍結防止のために気をつけることは?
富士登山では早朝や山頂付近で気温が大きく下がるため、水筒の飲み口部分が凍って開けにくくなることがあります。防寒着のポケットなど、体温で温められる場所に入れておくと凍結を防ぎやすくなります。
炭酸飲料やスポーツドリンクでもいい?
スポーツドリンクは汗で失われる塩分やミネラルの補給に役立つため、水と併用するのはおすすめです。ただし炭酸飲料はお腹が張りやすくなることがあるため、行動中はできれば控えた方が快適に歩けます。
まとめ:今日からできる水分計画
- ルート上の山小屋の数を確認し、持参する水の量を決める
- 保温・軽量・ハイドレーションから自分に合うタイプの水筒を選ぶ
- 山小屋での購入も見込んで、荷物を必要以上に重くしない
富士登山の水分補給は、多く持てば安心というものではなく、ルートの特徴に合わせて計画することが大切です。
水筒選びと給水計画の両方を事前に決めておけば、当日は喉の渇きを気にしすぎず、景色を楽しみながら歩くことに集中できます。
今回紹介したポイントを参考に、無理のない水分計画で富士登山に臨んでみてください。


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