鋸山の大仏はどこ?日本寺の境内をめぐる順路

石段の先に座す大きな石仏 全国

鋸山を訪ねる人の多くが目当てにするのが大仏です。ただし「大仏だけ見て帰る」という回り方は、この山では成り立ちません。

大仏があるのは日本寺という寺の境内で、その境内が鋸山の南斜面10万坪余りに広がっているからです。大仏、百尺観音、千五百羅漢、地獄のぞきは、それぞれ別の高さにあります。この記事では拝観の条件と、境内を回る順路を整理します。

この記事でわかること

  • 鋸山の大仏が日本寺の境内にあり、拝観料が大人700円・小人400円であること
  • 拝観時間が9時から16時で、最終入場が15時であること
  • 大仏が総高31.05m・御丈21.3mで、原型は1783年に造立されたこと
  • 千五百羅漢が1,553体あり、境内の別の区画に散在すること
  • 境内が舗装されていても階段が多く、歩きやすい靴が前提になること
石段の先に座す大きな石仏

鋸山の大仏はどこにありますか?

鋸山の大仏は、山の南斜面にある日本寺の境内にあります。山頂ではありません。

日本寺は約1300年前、聖武天皇の勅詔を受けて行基菩薩が開いたと伝えられる寺です。境内は鋸山の南側斜面10万坪余りにおよびます。

この広さが、訪問の計画を左右します。大仏、百尺観音、千五百羅漢、地獄のぞきは同じ場所にまとまっておらず、標高の違う場所に散らばっています。移動はほぼ石段です。

大仏の正式な名は薬師瑠璃光如来です。総高31.05m、御丈21.3mで、石を彫った大仏としては日本最大とされています。

登山道から鋸山に入る場合のコースや地獄のぞきまでの行き方は鋸山の登山は初心者でも大丈夫?地獄のぞきと石段にまとめています。この記事は、境内に入ってからの回り方に絞ります。

拝観料と拝観時間はいくらですか?

日本寺の境内に入るには拝観料が必要です。公式に示されている条件を並べます。

項目内容
拝観時間9:00〜16:00
最終入場15:00
大人700円
小人(4歳以上中学生未満)400円
団体割引30人以上から
障害者証明書提示で半額

注意したいのが最終入場15:00です。閉門の16:00ではありません。

境内を一通り歩くと2時間から3時間かかります。15:00に入場しても、閉門まで1時間しかありません。鋸山の大仏と地獄のぞきを両方見るつもりなら、午前中の入場が現実的です。

私が房総の寺社を回るときは、拝観時間の短い場所を先に組みます。日本寺は16:00で閉まるため、周辺の観光を先にすると回り切れません。逆に朝いちばんで境内に入り、下山してから海沿いへ出る順にすると、時間の使い方が楽になります。

境内はどの順に回ると効率的ですか?

日本寺の境内は斜面に広がっているため、上から下りるか、下から上るかで負担が変わります。

森の中を上る石段と山門

大仏は境内の下部、地獄のぞきと百尺観音は上部にあります。鋸山ではこの上下差が、そのまま石段の上り下りになります。

ロープウェーや登山自動車道で山上に出た場合、上から順に下りる形になります。地獄のぞき、百尺観音、千五百羅漢、大仏という並びです。

浜金谷駅から歩いて登る場合は逆になります。大仏を先に見て、石段を上がって千五百羅漢、百尺観音、地獄のぞきという順です。

  • 上から下りる|地獄のぞき → 百尺観音 → 千五百羅漢 → 大仏
  • 下から上がる|大仏 → 千五百羅漢 → 百尺観音 → 地獄のぞき

体力に不安があるなら上から下りる形を選んでください。鋸山の境内は舗装されていますが、公式にも「山のため階段が多く、一部歩きづらい箇所もある」と案内されています。

ただし下りが続くことは膝への負担になります。下り一辺倒の行程では、上りが続く行程とは別の疲れ方をします。ストックを持っているなら使ってください。

千五百羅漢はどういうものですか?

境内で最も時間を取られるのが千五百羅漢です。数が多く、区画も広いためです。

斜面に並ぶ苔むした石像

東海千五百羅漢と呼ばれるこの石仏群は、1779年から1798年にかけて刻まれました。上総国桜井の石工である大野甚五郎らの手によるもので、総数は1,553体とされています。

20年近い年月をかけた仕事です。表情はすべて異なり、一体ずつ見ていくときりがありません。

現実的な回り方は、羅漢の区画をひととおり歩き、目に留まった数体を見るという形です。全部を見ようとすると、鋸山の他の見どころに割く時間がなくなります。

興味深いのは、大仏の原型を造ったのも同じ大野甚五郎だという点です。1783年(天明3年)に門弟とともに3年をかけて完成させたと伝わります。羅漢と大仏を同じ石工の仕事として見ると、境内の印象が変わります。

大仏はその後、風雨による侵食で江戸時代末期には崩壊に近い状態になりました。1966年から仏師の八柳恭次を中心に修復が行われ、1969年に完成しています。いま見られる姿は、この修復を経たものです。

どれくらいの時間を見ておけばいいですか?

日本寺の境内をひととおり歩くなら、2時間から3時間を見てください。

内訳の目安を挙げます。鋸山の境内は移動そのものに時間がかかるため、見学時間より歩く時間のほうが長くなります。

区間目安
大仏の広場20〜30分
千五百羅漢の区画40〜60分
百尺観音15〜20分
地獄のぞきと展望20〜30分
区間の移動(石段)合計40〜60分

ここに入場までの移動が加わります。浜金谷駅から歩く場合は、境内に入る前に登りが入ります。ロープウェーや登山自動車道を使う場合でも、駐車場や山上駅から境内の入口までは歩くことになります。

最終入場が15:00である以上、13:00を過ぎての入場では全体を見るのは難しくなります。鋸山を目的に房総へ行くなら、午前中に着く行程を組んでください。

時間が足りないと分かった時点で、切り捨てる場所を決めておくと動きやすくなります。千五百羅漢は歩く距離が長いため、ここを短縮すると全体が収まります。

服装と持ち物は何が要りますか?

日本寺の境内は寺ですが、歩く条件は低山と変わりません。公式も歩きやすい靴を勧めています。

石段が続くため、革靴やサンダルでは足首と膝に負担がかかります。鋸山は標高329mですが、境内の上下差を石段で往復する形になるためです。

  • 歩きやすい靴|スニーカーか軽いトレッキングシューズ
  • 飲み物|境内に自動販売機はあるが区画ごとにはない
  • 両手が空くバッグ|石段では手すりを使う場面がある
  • 小銭|拝観料と自動販売機に使う

雨の日は判断が分かれます。石段は濡れると滑りやすく、斜面の区画では手すりのない箇所もあります。鋸山の境内を雨天に歩くなら、靴底の溝が残っているかを出発前に確認してください。

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夏の房総は日差しが強く、境内の石段は日陰が限られます。夏の低山登山おすすめ関東7選で挙げている暑さ対策は、そのまま日本寺の境内にも当てはまります。

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拝観の条件は変わることがあります。訪問前に日本寺の公式サイトで最新の案内を確認してください。日本寺のある鋸南町の公式サイトでも、周辺の交通や催しの情報が出ます。

よくある質問|鋸山の大仏

鋸山の大仏の大きさはどれくらいですか?

総高31.05m、御丈21.3mです。薬師瑠璃光如来で、石を彫った大仏としては日本最大とされています。

大仏を見るだけでも拝観料は必要ですか?

必要です。大仏は日本寺の境内にあるため、入場には大人700円・小人400円の拝観料がかかります。

鋸山の境内を回るのに何時間かかりますか?

2時間から3時間が目安です。大仏、千五百羅漢、百尺観音、地獄のぞきが別の高さにあり、移動が石段になるためです。

何時までに入場すればいいですか?

最終入場は15:00です。閉門は16:00ですが、全体を回るつもりなら13:00より前の入場が現実的です。

千五百羅漢は何体ありますか?

1,553体とされています。1779年から1798年にかけて、大野甚五郎らによって刻まれました。

まとめ:鋸山の大仏を見に行く3ステップ

  1. 入場時刻を先に決める。拝観は9:00〜16:00で最終入場15:00、全体を回るなら午前中に入る
  2. 回る向きを決める。上から下りるなら地獄のぞきから、下から上がるなら大仏から
  3. 千五百羅漢で時間を調整する。1,553体の区画が最も歩く距離が長く、短縮の余地がある

鋸山の大仏は、単独で見に行く対象というより、斜面に広がる境内の一部です。拝観時間と回る向きを先に決めておくと、限られた時間で無理なく回れます。

画像出典

  • Photo by Samuel Austin on Unsplash
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