多くのスキー場が3月で閉まるなか、ゴールデンウィークまで滑れる場所が北海道の大雪山にあります。層雲峡から上がる黒岳のスキー場です。
この記事では黒岳スキー場の営業期間と料金、ロープウェイとリフトを乗り継いで上がる仕組みを、運営会社の公式案内にあたって整理します。麓のバスターミナルから乗り場まで何分歩くかも、編集部で測りました。
この記事でわかること
- 黒岳スキー場が営業する期間と時間
- スキー場1日券とロープウェイ・リフトの料金
- ロープウェイとリフトで上がる標高の段階
- 層雲峡バスターミナルから乗り場までの距離
- 5月まで滑れる山で気をつけること

黒岳スキー場はいつからいつまで営業しますか?
公式の案内では、営業期間は12月1日から5月5日まで(予定)、営業時間は9時から15時20分です。雪の状態によって前後します。
5月5日という終わりの日付が、このスキー場の性格をよく表しています。平地の雪がすっかり消えた連休中でも、標高1,500m台の斜面にはまだ滑れるだけの雪が残ります。
逆に、営業時間は短めです。15時20分で終わるため、午後から上がる計画だと滑れる時間がほとんど残りません。朝のうちに麓に着く組み方が前提になります。
料金はいくらですか?
公式の料金表に載っている、大人の個人料金は次のとおりです。
| 券種 | 大人 |
|---|---|
| スキー場1日券 | 5,200円 |
| 冬山リフト1回券 | 800円 |
| ロープウェイ往復 | 3,000円 |
| ロープウェイ片道 | 1,800円 |
| リフト往復 | 1,200円 |
| ロープウェイとリフトのセット往復 | 3,900円 |
スキーをする人は1日券、景色を見に上がるだけの人はロープウェイ往復、という使い分けになります。10名以上の団体料金も設定されています。
10名以上でまとまって行く場合は、団体料金が使えます。公式の料金表では、ロープウェイの団体料金が往復2,700円、片道1,500円、リフトの団体料金が往復1,100円、片道700円です。職場や山の会など、人数がそろう集まりで訪れるなら、代表者が事前に問い合わせておくと当日の受付が早く済みます。
料金はシーズンごとに見直されることがあります。出発前に大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイの公式サイトで最新の額を確認してください。

どうやって上まで上がるのですか?
黒岳は、ロープウェイとリフトの2段で標高を上げる山です。駅ごとの標高は公式に公表されています。
| 地点 | 標高 | 次の区間 |
|---|---|---|
| 層雲峡駅(山麓) | 670m | ロープウェイで約7分 |
| 黒岳駅(5合目) | 1,300m | リフトで冬山片道約9分 |
| リフト終点(7合目) | 1,520m | ここから上は登山道 |
ロープウェイだけで630m、リフトを合わせると850mを上がります。麓の層雲峡とリフト終点では、気温にして5度前後の差が出る計算です。
スキー場として使う斜面は、この5合目から7合目のあいだにあります。麓の温泉街から見上げる景色と、上で滑る雪の質はまったく別物だと考えてください。
私がこの標高表を見て注目したのは、リフト終点が1,520mにとどまる点です。3,000m級のスキー場のような高さはありませんが、北海道の緯度がその差を埋め、本州の高所に負けない雪を5月まで保っています。
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層雲峡の黒岳の湯は?料金と冬の営業時間層雲峡から乗り場まで歩けますか?
歩けます。編集部で層雲峡バスターミナルからロープウェイの層雲峡駅までを測ったところ、348m・徒歩約6分でした。標高差は20mほどで、ゆるい上り坂です。
スキー板やブーツを持って歩く距離としては短い部類です。ただし冬の温泉街の道は凍っていることがあるので、ブーツで歩く場合は足元に気をつけてください。
層雲峡には温泉宿が集まっており、前泊すると朝9時の営業開始に合わせて動けます。営業時間が短いスキー場なので、宿から歩いて乗り場へ向かえる距離の近さはそのまま滑走時間の長さになります。

どんな人に向いていますか?
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 春スキーを長く楽しみたい人 | 初めてスキーをする人 |
| 混み合う大規模リゾートを避けたい人 | 多数のコースを回りたい人 |
| 温泉とスキーを組み合わせたい人 | 午後から滑り始めたい人 |
| 山の景色の中で滑りたい人 | 平坦な初心者向け斜面だけで過ごしたい人 |
山岳型のゲレンデで、整備された緩斜面が広がる家族向けリゾートとは性格が違います。初心者の練習なら、平らで広い斜面のあるスキー場のほうが向きます。小さく緩いゲレンデの例は霧ヶ峰スキー場の記事で紹介しました。
5月まで滑れる山で気をつけること
営業期間が長い分、季節によって注意する点が変わります。
- 12月〜2月は寒さと風。リフト終点の1,520mは麓より5度前後低く、風があると体感はさらに下がる
- 3月〜4月は日差し。雪面の照り返しが強い。日焼け止めとサングラスを用意する
- ゴールデンウィークは雪の重さ。午後になるほど雪がゆるみ、脚に負担がかかる
- どの季節も15時20分が終わり。最後の1本から逆算して上がる時刻を決める
リフト終点より上は冬山の登山道です。スキー場の外に出るのは、雪山の装備と技術を持った人に限られます。黒岳を含む一帯は大雪山国立公園の中にあり、公園からのお知らせは環境省の大雪山国立公園のページに掲載されています。

大雪山のもう一つのロープウェイとの違い
大雪山には、層雲峡側の黒岳ロープウェイのほかに、旭岳側にもロープウェイがあります。名前が似ているので、行き先を取り違えないようにしてください。
層雲峡と旭岳は同じ大雪山の中でも反対側にあり、車で移動するとかなりの距離があります。黒岳のスキー場へ行くつもりで旭岳温泉に宿を取ると、朝の移動だけで時間を使います。
旭岳側の料金と季節による違いは旭岳ロープウェーの料金の記事に、大雪山という呼び名がどの範囲を指すのかは大雪山の記事にまとめました。

滑らずに上がるだけでも楽しめますか?
楽しめます。スキーをしない人でも、ロープウェイで5合目の黒岳駅まで上がれば、標高1,300mから層雲峡の峡谷と大雪山の雪景色を見下ろせます。
ロープウェイ往復は大人3,000円です。さらに7合目のリフト終点まで上がる場合は、ロープウェイとリフトのセット往復3,900円を選ぶと、それぞれ別に買うより安く収まります。
雪のない季節もロープウェイは動いています。2026年の夏期(6月27日〜9月30日)は6時から18時まで運行し、上りの最終は17時20分でした。夏に黒岳の登山口として使う場合も、同じ乗り場から上がります。
冬に景色だけを見に行くなら、ロープウェイの駅の外は雪山だという点を忘れないでください。駅の周りを少し歩くだけでも、滑りにくい靴と防寒着が要ります。
準備しておくと当日慌てないもの
- ゴーグル。冬は風で雪が舞い、春は照り返しが強い
- 厚手の手袋を2組。リフトの上で濡れた手袋は乾かない
- 日焼け止め。3月以降は雪面からの紫外線が強い
- 軽食。山の上で食事の場所を探す時間を減らせる
- 層雲峡の帰りのバス時刻。15時20分の営業終了後に動く計画を立てる
営業時間の短いスキー場では、準備に手間取った時間がそのまま滑れる時間から削られます。前の晩に道具をそろえておくと、朝9時の営業開始に合わせて上がれます。
よくある質問|黒岳スキー場
黒岳スキー場はいつまで滑れますか?
公式の案内では5月5日までの予定です。雪の状態によって変わるため、行く前に営業状況を確認してください。
スキー場の1日券はいくらですか?
大人5,200円です。冬山リフトの1回券は大人800円です。
営業時間は何時から何時までですか?
9時から15時20分までです。一般的なスキー場より終わりが早いので注意してください。
層雲峡バスターミナルから歩いて行けますか?
行けます。ロープウェイの層雲峡駅までは348m、徒歩約6分でした。
初心者でも滑れますか?
山岳型のゲレンデなので、初めて滑る人の練習向きではありません。平らで広い初心者向けの斜面があるスキー場を選ぶほうが安心です。
まとめ|黒岳スキー場の計画で押さえること
- 5月5日まで滑れることを活かす。春スキーやゴールデンウィークの滑走先として候補にできる
- 営業終了の15時20分から逆算する。朝のうちに層雲峡に着き、ロープウェイとリフトで上がる
- 1日券5,200円とロープウェイ料金を目的で使い分ける。滑るなら1日券、景色だけならロープウェイ往復
黒岳スキー場は、北海道の緯度と大雪山の高さが重なって、ほかのスキー場が閉まったあとも雪が残る場所です。層雲峡の温泉街から歩いて乗り場へ向かえる近さも含めて、春まで続くスキーシーズンの選択肢になります。ほかの地域のスキー場と比べるなら八幡平のスキー場の記事も参考になります。


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