この記事でわかること
- 「駒ヶ岳ロープウェイ」は箱根と中央アルプスの2か所にある
- 箱根は箱根園から駒ヶ岳山頂まで約7分、大人往復2,200円
- 中央アルプスはしらび平から千畳敷まで、高低差950mで日本一
- 稼ぐ標高差は箱根619m、中央アルプス954mと1.5倍以上の差
- 中央アルプス側はバスを乗り継ぐため、総額と所要が別物になる
駒ヶ岳ロープウェイと検索すると、神奈川県の箱根と長野県の中央アルプス、2つの情報が混ざって出てきます。どちらも正式な名称に駒ヶ岳を含み、まったく別の山です。運賃も標高も装備も違うため、取り違えると計画が成り立ちません。この記事では2つの駒ヶ岳ロープウェイを、標高差と運賃で並べて整理します。

同名のロープウェイが2つある
1つは神奈川県の「箱根 駒ヶ岳ロープウェー」、もう1つは長野県の「中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ」です。運営会社も所在地も別で、共通しているのは駒ヶ岳という山名だけになります。
| 項目 | 箱根 | 中央アルプス |
|---|---|---|
| 所在地 | 神奈川県箱根町 | 長野県駒ヶ根市 |
| 山上の標高 | 1,356m | 2,612m |
| 所要時間 | 約7分 | 約7分30秒 |
| 大人往復 | 2,200円 | 2,290円〜 |
山上の標高が1,256m違います。同じ7分前後の乗車でも、降り立つ場所の性格はまったく別です。
箱根 駒ヶ岳ロープウェー|標高差619m
箱根の駒ヶ岳ロープウェーは、芦ノ湖畔の箱根園から駒ヶ岳の山頂を約7分で結びます。運賃は大人が往復2,200円・片道1,300円、小人が往復1,100円・片道650円です(箱根 駒ヶ岳ロープウェーの公式ページ)。
両端の標高を編集部で照合したところ、箱根園が737m、駒ヶ岳山頂が1,356mでした。標高差は619mになります。
運行は20分間隔で、毎時00分・20分・40分の発車です。上りの始発は9時、上り最終は16時30分、下り最終は16時50分になります。
- 箱根園:標高737m(編集部実測)
- 駒ヶ岳山頂:標高1,356m(編集部実測)
- 標高差619m/20分間隔/上り最終16時30分
山頂には箱根元宮があり、芦ノ湖と富士山を同時に見渡せます。歩く区間がほとんどないため、登山というより展望台に上がる感覚に近くなります。
山上は草原状で、遮るものがほとんどありません。芦ノ湖からの吹き上げをそのまま受けるため、湖畔の箱根園で快適に感じた服装でも山頂では冷えます。標高差619mは数字として小さくても、風の条件が変わる点は覚えておいてください。
中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ|高低差950m
中央アルプスの駒ヶ岳ロープウェイは、しらび平駅から千畳敷駅までを約7分30秒で結びます。高低差950mはロープウェイとして日本一です。
編集部の照合では、しらび平駅が1,687m、千畳敷駅が2,641mでした。差は954mで、公称の950mとほぼ一致します。
運賃はロープウェイが大人往復2,290円から・片道1,230円から、小人が往復1,130円から・片道610円からです。利用日によって変動します(中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイの公式運賃ページ)。

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中央アルプス側で見落としやすいのが、しらび平駅までの行き方です。マイカーで直接入れないため、菅の台バスセンターから路線バスに乗り換えます。
バス運賃は大人が往復1,660円・片道830円、小人が往復840円・片道420円です。ロープウェイと合わせると、大人の往復で約3,950円からになります。
| 区間 | 大人往復 | 大人片道 |
|---|---|---|
| バス(菅の台〜しらび平) | 1,660円 | 830円 |
| ロープウェイ(しらび平〜千畳敷) | 2,290円〜 | 1,230円〜 |
| 合計 | 約3,950円〜 | 約2,060円〜 |
箱根の2,200円と比べると、総額で1.8倍前後になります。乗り物の名前が同じでも、当日の予算は別に考える必要があります。
駒ヶ岳という山名が各地にある理由
駒ヶ岳という名前の山は、全国に20座以上あるとされます。残雪の形が馬に見える山を「駒」と呼んだことに由来する山名で、各地で独立して名づけられました。
そのため駒ヶ岳と名のつく山は、北海道から九州まで散らばっています。木曽駒ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、越後駒ヶ岳のように旧国名を冠して区別するのが通例です。
ロープウェイの名称でも同じ事情が起きています。中央アルプス側の正式名称は「駒ヶ岳ロープウェイ」で地域名がつかず、箱根側は「箱根 駒ヶ岳ロープウェー」と地名が入ります。検索結果を見るときは、この地名の有無が最初の手がかりになります。
- 駒=残雪の形が馬に見えることに由来する山名
- 旧国名を冠して区別するのが通例(木曽・甲斐・越後など)
- ロープウェイ名では地名の有無が見分けの手がかり
降り立った先で必要になる装備が違う
標高1,356mと2,612mでは、同じ日でも気温が7℃以上変わります。気温は標高が100m上がるごとに約0.6℃下がるためです。
箱根の山頂は展望台と神社が整備され、遊歩道を歩く範囲なら普段着でも問題ありません。一方、千畳敷は森林限界を超えた高山帯で、夏でも防寒具が要ります。
私も標高2,600mの場所へ乗り物で一気に上がったとき、降りた瞬間の温度差に驚いた経験があります。移動時間が短いほど、体が高度に慣れる余裕がありません。
- 箱根(1,356m):遊歩道中心、軽装でも歩ける
- 中央アルプス(2,612m):高山帯、防寒具と登山靴が前提
- 千畳敷から先へ歩くなら、高山病への備えも必要
千畳敷カールの歩き方は千畳敷カールは歩きやすい?にまとめています。
所要時間は乗車7分だけでは決まらない
どちらのロープウェイも乗車は7分前後ですが、1日の行程は大きく違います。麓に着くまでの移動と、山上での過ごし方が別だからです。
箱根は新宿から小田急線で箱根湯本まで約1時間30分、そこからバスで箱根園へ向かいます。山上での滞在を1時間ほど見れば、半日で往復できます。
中央アルプスは駒ヶ根までの移動に加え、菅の台バスセンターでの乗り換えが入ります。紅葉期や夏の週末はバスとロープウェイの両方で待ち時間が発生し、往復だけで数時間かかることもあります。
- 箱根:麓までの移動が短く、半日で往復できる
- 中央アルプス:バス乗り換えと混雑待ちを含めて1日仕事
- どちらも下り最終の時刻から逆算して滞在時間を決める
乗車時間の近さに引きずられず、麓までの移動と待ち時間を足した総所要で比べてください。
どちらを選ぶかの判断
2つの駒ヶ岳ロープウェイは、比べる対象というより用途が別の乗り物です。
- 芦ノ湖と富士山の展望が目的なら箱根、標高2,600mの高山帯を歩くなら中央アルプス
- 予算は箱根が大人往復2,200円、中央アルプスはバス込みで約3,950円から
- 装備は箱根が軽装可、中央アルプスは防寒具と登山靴
ほかの乗り物で高度を稼げる山との比較はロープウェイ登山の全国12選が参考になります。箱根の山を歩くなら金時山の登山口も選択肢になります。
よくある質問|駒ヶ岳ロープウェイ
駒ヶ岳ロープウェイはどこにありますか?
神奈川県の箱根と長野県の中央アルプスの2か所です。運営会社も山も別になります。
箱根の駒ヶ岳ロープウェーの運賃はいくらですか?
大人が往復2,200円・片道1,300円、小人が往復1,100円・片道650円です。
中央アルプスの駒ヶ岳ロープウェイの運賃はいくらですか?
ロープウェイが大人往復2,290円から、バスを合わせると往復約3,950円からになります。
高低差が日本一のロープウェイはどちらですか?
中央アルプス側です。しらび平1,662mから千畳敷2,612mまで、高低差950mになります。
箱根の駒ヶ岳ロープウェーは何時まで動いていますか?
上りの最終が16時30分、下りの最終が16時50分です。20分間隔で運行されます。
マイカーでしらび平駅まで行けますか?
行けません。菅の台バスセンターに駐車し、路線バスに乗り換えます。
箱根の駒ヶ岳ロープウェーで登山できますか?
山頂周辺の遊歩道を歩く形になります。標高差619mを乗り物が肩代わりするため、登山というより展望が主目的です。
なぜ駒ヶ岳という山が各地にあるのですか?
残雪の形が馬に見える山を「駒」と呼んだためです。木曽駒ヶ岳のように旧国名を冠して区別します。
中央アルプス側の運賃はなぜ幅があるのですか?
利用日によって変動する仕組みのためです。公式ページで当日の額を確認してください。
まとめ|駒ヶ岳ロープウェイの見分け方
同じ名前でも、箱根と中央アルプスでは標高も運賃も装備も別物です。
- 所在地が神奈川か長野かを最初に確認する
- 標高1,356mか2,612mかで、必要な服装を決める
- 中央アルプス側はバス代を足した総額で予算を組む
検索で出てきた情報がどちらのものかを見分けられれば、当日の準備を間違えません。


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