この記事でわかること
- 金時山の登山口はバス停で分かれ、金時神社入口と金時登山口が主軸
- 2つのバス停は徒歩691m・約8分しか離れていない
- 環境省のモデルコースは金時神社入口から金時登山口へ抜ける4.6km・2時間30分
- 登山口の標高は約690mで、山頂1,212mまでの標高差は約520m
- 静岡県側の足柄峠から入ると標高差はさらに減る
金時山は箱根外輪山の北部にある標高1,212mの山で、山頂から富士山が正面に見えます。登山口の名前が「金時神社入口」と「金時登山口」で紛らわしく、どちらで降りるか迷いやすい山です。この記事では金時山の登山口をバス停の位置関係と標高差から整理します。
▶ 富士山ビューの全体像は「富士山が見える場所はどこ?50代が日帰りで行ける山」にまとめています。

金時山の登山口は名前が似た2つ
金時山の神奈川県側の入口は、箱根登山バスの金時神社入口バス停と金時登山口バス停の2か所です。名前が似ているうえ、同じ路線の連続する区間にあります。
両バス停の位置関係を編集部で実測したところ、徒歩691m・約8分でした。標高は金時神社入口が688m、金時登山口が664mで、24mの差しかありません。
| 登山口 | 標高 | 特徴 |
|---|---|---|
| 金時神社入口 | 688m | 公時神社を経由、駐車場あり |
| 金時登山口 | 664m | 矢倉沢峠を経由、傾斜がゆるい |
| 足柄峠(静岡県側) | 749m | 車で最も高くまで上がれる |
標高差がほとんどないため、どちらで降りても登る高さは変わりません。分かれるのは通る道の性格です。
この2つを混同したまま計画すると、想定と違う登山道に入ることになります。歩けないわけではありませんが、傾斜の出方が変わるため、体力の見積もりがずれます。バスの車内放送では名前が続けて読まれるため、降車前に地図で位置を確認しておくほうが確実です。
なお金時神社の正式な表記は公時神社です。バス停は金時神社入口、神社は公時神社と書き分けられており、地図上で探すときに引っかかりやすい点になります。
環境省のモデルコースは片道4.6km
環境省が示す金時山コースは、金時神社入口バス停を起点、金時登山口バス停を終点とする4.6km・2時間30分の行程です(環境省 富士箱根伊豆国立公園の金時山コース)。
この設定が示すとおり、金時山では往路と復路で別の登山口を使う周回が基本形になります。バス停が近いため、下山後に元の停留所へ戻る必要がありません。
標高差は登山口の約690mから山頂1,212mまでで約520mです。4.6kmでこの標高差なら、箱根の外輪山としては歩きやすい部類に入ります。
- 金時神社入口:標高688m(編集部実測)
- 金時登山口:標高664m(編集部実測)
- 山頂:1,212m/標高差は約520〜550m
公時神社側と矢倉沢峠側の違い
金時神社入口から入ると、公時神社を抜けて金太郎伝説にちなむ宿り石を経由します。傾斜は中盤から強まり、稜線に出るまで登りが続きます。
金時登山口から入ると、矢倉沢峠へ向かうゆるやかな道になります。峠に出てから稜線をたどるため、序盤の負担が軽くなります。
登りに使うなら金時神社入口、下りに使うなら金時登山口という組み合わせが多く選ばれます。急な区間を登りに、ゆるい区間を下りに割り当てる考え方です。
コースの歩き方や電車でのアクセスは金時山の箱根ハイキングにまとめています。
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静岡県側の足柄峠は標高749mで、金時山の登山口としては最も高い位置にあります。実測でもこの値を確認しました。山頂1,212mとの差は約460mです。
神奈川県側の2つより30m以上高い地点から登り始められますが、公共交通の便は限られます。車で向かう場合の選択肢と考えるほうが実態に合います。
足柄峠から金時山へは尾根をたどる道で、途中に階段状の区間があります。標高差の少なさだけで選ぶと、この区間で時間を取られます。

箱根湯本駅からの入り方
金時山の登山口へは、小田急線の箱根湯本駅から箱根登山バスで向かいます。箱根湯本駅の標高は実測で108mでした。登山口の約690mとの差は約580mで、この分をバスが肩代わりします。
つまり金時山は、駅から標高差1,100m以上を歩く山ではありません。バスで580m上がり、そこから520mを自分の足で登る構成です。乗り物が半分以上を肩代わりする点が、標高1,212mの山でありながら日帰りしやすい理由になります。
新宿からの所要は、小田急線で箱根湯本まで約1時間30分、そこからバスで30分前後が目安です。往復の移動を含めると1日仕事になるため、山頂での滞在時間は帰りのバスから逆算して決めてください。
ほかの箱根の山や、乗り物で高度を稼げる山との比較はロープウェイ登山の全国12選が参考になります。
駐車場で選ぶ場合の違い
車で向かう場合、登山口の選択は駐車場の位置で決まります。金時神社入口には公時神社の駐車場があり、標高690m前後の地点に停められます。
ただし台数に限りがあり、週末の午前中は早い時間に埋まります。周辺には有料駐車場もあり、1日800円から1,000円程度が目安です。
車で入る利点は、始発バスを待たずに動ける点にあります。富士山が見えやすい午前の早い時間に山頂へ立ちたいなら、この差は大きくなります。
- 公時神社の駐車場:無料だが台数が限られる
- 周辺の有料駐車場:1日800〜1,000円が目安
- 週末は満車前提で、代替の駐車場を決めておく
一方で車の場合は同じ場所へ戻る必要があるため、周回の自由度は下がります。バスなら金時神社入口で降りて金時登山口で乗るという抜け方ができます。
富士山の見え方で登山口を決める
金時山を選ぶ理由の多くは山頂からの富士山です。ただし富士山が見えるかどうかは登山口ではなく時刻と季節で決まります。
午前中の早い時間ほど雲が湧きにくく、11月から2月にかけては空気が澄んで輪郭がはっきりします。逆に夏の午後は雲に隠れることが多くなります。
- 始発に近いバスで入り、午前中に山頂へ立つ
- 11月から2月は見える確率が上がるが、山頂は風が強い
- 山頂には茶屋が2軒あり、風を避けて休める
秋のススキと合わせて歩くなら、周辺の紅葉の時期も確認しておくと計画が立てやすくなります。時期の目安は紅葉の名所の一覧にまとめています。
冷える前に着る一枚
箱根湯本駅108mと山頂1,212mでは、1,104mの高度差があります。気温にすると約6.6℃の開きです。
登山口の690m地点から数えても約3.1℃下がります。私も冬の低山では、山頂に着いてから羽織るのではなく、稜線に出る手前で1枚足すようにしています。汗が冷える前に着るほうが体温を保てます。
- 防風性のあるアウター:山頂は遮るものが少ない
- 手袋:11月以降の朝は指先が冷える
- しっかりしたトレッキングシューズ:環境省の案内でも明記されている
よくある質問|金時山の登山口
金時山の登山口はどこですか?
神奈川県側は金時神社入口バス停と金時登山口バス停の2か所、静岡県側は足柄峠です。
金時神社入口と金時登山口はどれくらい離れていますか?
徒歩691m・約8分です。標高差は24mしかありません。
どちらの登山口から登るべきですか?
登りは金時神社入口、下りは金時登山口という組み合わせが歩きやすくなります。急な区間を登りに割り当てる考え方です。
金時山の標高差はどれくらいですか?
登山口の約690mから山頂1,212mまでで約520mです。足柄峠からなら約460mになります。
金時山のコースはどれくらいの距離ですか?
環境省のモデルコースで4.6km・2時間30分です。
山頂から富士山は必ず見えますか?
見えません。午前中の早い時間や、空気の澄む11月から2月ほど見える確率が上がります。
金時山の登山口に駐車場はありますか?
あります。公時神社の駐車場が無料で、周辺には1日800〜1,000円程度の有料駐車場もあります。週末は早い時間に埋まります。
足柄峠からのほうが楽ですか?
標高差では約60m少なくなります。ただし階段状の区間があり、公共交通の便も限られます。
金時山は初心者でも登れますか?
登れます。環境省の案内でも初級者から楽しめるコースとされています。ただしトレッキングシューズと雨具は必要です。
まとめ|金時山の登山口の決め方
金時山の登山口は標高がほぼ同じで、選ぶ基準は登る道の性格になります。
- 金時神社入口で降り、公時神社側から登る
- 山頂で休んだあと、矢倉沢峠経由で金時登山口へ下る
- バス停が691mしか離れていないため、周回でも移動の手間がない
名前の似た2つのバス停を最初に区別しておけば、当日の乗り降りで迷いません。


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