しらびそ小屋は、北八ヶ岳のみどり池のほとりに建つ標高2,097mの山小屋です。冬も閉めない通年営業の小屋で、稲子湯から2時間ほどで着くため、天狗岳へ向かう人の拠点として使われています。この記事では、しらびそ小屋の公式サイト、長野県の山小屋情報ポータルサイト、山と溪谷オンラインをもとに、しらびそ小屋の営業日や予約の方法、稲子湯からのコースタイム、2026年の登山道の注意点を整理します。
▶ 山小屋の全体像は「山小屋予約を確実に取るコツ|夏山シーズンの時期と方法」にまとめています。
しらびそ小屋はどこにありますか?
長野県の山小屋情報ポータルサイト(八ヶ岳)では、しらびそ小屋の位置を「みどり池東側」、標高を2,097mとしています。北八ヶ岳の東側、長野県南佐久郡の小海町から登る道の途中にあり、稜線の小屋ではなく森の中の池のそばに建っています。

山と溪谷オンラインの山小屋ページでは、周辺の山としてにゅう(2,352m)、天狗岳(2,646m)、硫黄岳、高見石などが挙がっています。しらびそ小屋からは中山峠を経て天狗岳へ登る道があり、天狗岳そのものの登り方は天狗岳の記事で扱っています。
しらびそ小屋の営業日と定休日は?
しらびそ小屋の公式サイトの基本情報によると、営業期間は通年で、定休日は水曜日と木曜日です。ただし火曜日の宿泊はできると書かれています。火曜に泊まって水曜の朝に出発する予定は組めますが、水曜と木曜の夜は泊まれません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 標高 | 2,097m(みどり池東側) |
| 営業期間 | 通年 |
| 定休日 | 水曜日・木曜日(火曜日の宿泊は可) |
| 予約 | 電話またはFAX(メール予約は不可) |
| 到着時刻 | 16時まで |
| 電話 | 0267-96-2165(現地 090-4739-5255) |
2026年は館内の補修工事のため、4月の平日を臨時休業にしていました(公式サイトのお知らせ)。長野県のポータルサイトにも同じ内容が載っています。年によってこうした休業が入るので、予定が決まったら公式サイトのお知らせを先に見ておくと安心です。
しらびそ小屋の予約方法は?
公式サイトでは、予約は電話かFAXで事前に入れるよう案内しています。メールアドレスは載っていますが「メールでのご予約はお受けしておりません」と明記されていて、急ぎの場合は必ず電話で連絡するよう書かれています。キャンセル料は銀行振込で払う仕組みです。
到着は16時までをお願いしていて、16時を過ぎそうな場合は現地の電話(090-4739-5255)に必ず連絡するよう求めています。長野県のポータルサイトでは、この現地の電話は天候によってつながらないことがあると注記されています。遅れそうなときは、電波の入る場所で早めにかけておくのがよいでしょう。

宿泊料金は、公式サイトにも長野県のポータルサイトにも金額が載っていません。予約の電話で確かめる必要があります。山と溪谷オンラインの山小屋ページには、収容人数15人、キャンプ場10張(1人1,000円)、おおむね10月から5月にかかる暖房費800円が載っています。ただし同じ欄に古い時期の営業についての注記も残っているため、編集部はこの数字を目安にとどめ、料金と合わせて電話で確かめることを勧めます。
しらびそ小屋の宿泊税は?
2026年6月から長野県で宿泊税が始まり、しらびそ小屋でも1人1泊200円を徴収しています(公式サイト、2026年6月1日のお知らせ)。対象は、1人1泊の宿泊料金が素泊まり・税抜きで6,000円以上の場合で、そのときは宿泊者全員が課税されます。宿泊税は宿泊料金を払うときにまとめて払います。
長野県の宿泊税は、観光資源の充実や旅行者の受け入れ環境の整備に使われると説明されています。八ヶ岳の長野県側にある他の山小屋も同じ制度の対象なので、八ヶ岳の山小屋泊の準備とあわせて、1泊あたり200円ほど多めに見積もっておくとずれがありません。
あわせて読みたい
黒百合ヒュッテは通年営業?渋ノ湯から2時間半稲子湯からしらびそ小屋まで何時間?
公式サイトのアクセスページでは、しらびそ小屋までの最短コースは稲子湯からで、「2時間から2時間半程度」としています。カラマツ林の中を進む道で、積雪期も登山者が比較的多いものの、冬山の装備は必要だと書かれています。
山と溪谷オンラインのモデルコース(天狗岳・みどり池・本沢温泉)では、稲子湯からみどり池までを次のように組んでいます。
| 区間 | 時刻 |
|---|---|
| 稲子湯 | 08:00 |
| みどり池入口 | 08:15 |
| こまどり沢 | 09:45 |
| みどり池 | 10:15 |
| 中山峠分岐 | 10:25 |
稲子湯からみどり池まで2時間15分で、公式サイトの「2時間から2時間半」と合っています。同じモデルコースでは、2日目に本沢温泉から夏沢峠、根石岳、東天狗、西天狗を回り、中山峠から中山峠分岐まで1時間で下ってきます。本沢温泉に泊まる組み立ては本沢温泉の記事で紹介しています。

公式サイトでは、稲子湯からシャクナゲ尾根を経てにゅうに出るコースは積雪期の登山者が少ないため注意するよう書かれています。中山峠からのコース、本沢温泉(夏沢峠)からのコースもあります。冬にしらびそ小屋だけを往復するなら、人の多い稲子湯からの道を選ぶのがよいと編集部は考えます。
2026年の登山道の注意点は?
公式サイトの2026年7月16日のお知らせによると、こまどり沢上部の作業道で地滑りが起きていて、こまどり沢とみどり池付近に注意の看板が立っています。看板の中には立ち入らないよう求めています。登山道は通常のルートで通れると書かれています。
アクセスページにも、登山道が一部変更になっていると載っています。屏風橋に向かう手前で左に入る案内が出ているので、そちらに進むとコマドリ沢で合流します。下りはコマドリ沢で右に入ります。古い地図や記録のとおりに歩くと迷いやすい区間なので、現地の看板に従ってください。
稲子湯へのアクセスは?
公式サイトでは、小海線の松原湖駅または小海駅から、小海町営バス松原湖線の「稲子湯行き」で約30分、稲子湯かみどり池入口で降りるよう案内しています。このバスは冬季運休です。バスがない時期や時間は小海タクシー(0267-92-2133)を使います。
| 手段 | 経路 |
|---|---|
| 鉄道(新宿から) | 中央本線で小淵沢 → 小海線で松原湖または小海 |
| 鉄道(東京から) | 北陸新幹線で佐久平 → 小海線で小海 |
| バス | 小海町営バス松原湖線「稲子湯行き」約30分(冬季運休) |
| マイカー(中央道) | 須玉IC・長坂IC・小淵沢ICから国道141号、松原湖入口を左折 |
| マイカー(上信越道) | 八千穂高原ICから国道141号、松原湖入口を右折 |
茅野側からは国道299号(メルヘン街道)で麦草峠を越える道もありますが、麦草峠は冬季通行止めになります。冬は路面の積雪と凍結に注意するよう書かれています。茅野側から北八ヶ岳に入るなら、北八ヶ岳ロープウェイを使う方法もあります。
しらびそ小屋の冬の様子は?
しらびそ小屋は通年営業なので、冬も泊まれます。山と溪谷オンラインには「雪山中級 北八ヶ岳の雄峰・天狗岳へ」として、1日目に稲子湯からしらびそ小屋まで歩くモデルコースが載っています。冬の天狗岳に向かう人が前日に泊まる小屋として使われていることがわかります。

ただし、公式サイトは積雪期でも冬山の装備が必要だとしています。冬季は稲子湯行きのバスが走らないため、タクシーやマイカーで行くことになり、凍った道路の運転も含めて計画が必要です。
しらびそ小屋は、2025年の「TBSドキュメンタリー映画祭」で上映された『小屋番 KOYABAN〜八ヶ岳に生きる』でも取り上げられ、追加撮影と再編集をした劇場版が2026年1月9日から全国で順次公開されたと公式サイトで告知されています。北八ヶ岳の別の通年営業の小屋として、高見石小屋もあります。

よくある質問|しらびそ小屋
しらびそ小屋は冬も営業していますか?
通年営業です。ただし水曜日と木曜日は定休日で、2026年は4月の平日が補修工事で臨時休業でした。
しらびそ小屋はメールで予約できますか?
できません。電話(0267-96-2165)かFAX(0267-96-2195)で予約します。
稲子湯からしらびそ小屋まで何時間かかりますか?
公式サイトでは2時間から2時間半としています。山と溪谷オンラインのモデルコースでは、稲子湯からみどり池まで2時間15分です。
しらびそ小屋に宿泊税はかかりますか?
2026年6月から、素泊まり・税抜きで6,000円以上の場合に1人1泊200円がかかります。
しらびそ小屋にテントは張れますか?
山と溪谷オンラインではキャンプ場10張(1人1,000円)と載っています。最新の扱いは電話で確かめてください。
まとめ|しらびそ小屋は定休日と到着時刻を先に決める
しらびそ小屋は、稲子湯から2時間ほどで着く、みどり池のほとりの通年営業の小屋です。水曜と木曜が定休日、予約は電話かFAX、到着は16時までという決まりがあるので、日程を組むときにこの3つを最初に押さえておくと失敗がありません。
- 水曜・木曜を外して日程を決め、電話かFAXで予約する
- 料金と宿泊税(200円)を予約の電話で確かめる
- こまどり沢付近の注意看板と、変更された登山道の案内に従って歩く
写真について
掲載している写真は Unsplash(unsplash.com)から選んだもので、しらびそ小屋や北八ヶ岳を写したものではありません。針葉樹の森と冬の小屋の雰囲気を伝えるために使っています。


コメント