日和田山は初心者でも登れる?男坂と女坂の違い

日和田山から見た里山の展望 奥多摩・奥武蔵

日和田山は埼玉県日高市にある標高305mの低山です。西武池袋線の高麗駅から徒歩20分で登山口に着き、山頂まで1時間かかりません。都心から1時間強で行ける奥武蔵の入門的な山です。

▶ 低山の全体像は「低山登山とは?初心者に選ばれる魅力と山の選び方」にまとめています。

この記事では日和田山の男坂と女坂の違い、所要時間、物見山まで足を延ばす場合のコース、巾着田の曼珠沙華をまとめました。岩場を歩く練習ができる山として、次の段階に進みたい方にも向いています。

私は高尾山や大山を歩いてきましたが、日和田山は標高305mで岩場を経験できる点が特徴です。同じように電車で行ける関東の低山は関東の電車で行ける登山ガイドにまとめています。

この記事でわかること

  • 日和田山の男坂と女坂の違い|岩場か迂回路か
  • 登山コースの所要時間と歩行距離
  • 高麗駅からのアクセスと駐車場の料金
  • 物見山まで縦走する場合の行程
  • 巾着田の曼珠沙華と季節の見どころ
  • 日和田山を歩くときの装備と持ち物
日和田山から見た里山の展望

日和田山はどんな山?

日和田山は奥武蔵の南端にあり、都心からのアクセスが良い低山です。標高は305mと低いものの、岩場と展望が揃っていて、標高以上の満足度があります。

項目内容
標高305m
所在地埼玉県日高市
最寄駅西武池袋線 高麗駅(登山口まで徒歩約20分)
池袋からの所要時間約1時間
山頂までの所要時間登山口から約40分
駐車場日和田山登山口300円から・巾着田500円

登山口から山頂まで40分ほどで、標高差も約250mです。半日で往復できるため、午前中だけ、あるいは午後だけという使い方ができます。

金刀比羅神社の鳥居からの展望

日和田山の見どころは、山頂手前の金刀比羅神社にある鳥居です。鳥居越しに高麗の里と巾着田を見下ろす構図が定番で、日和田山を象徴する景観になっています。

この展望は山頂よりも開けています。山頂は樹林に囲まれていて視界が限られるため、景色を目的にするなら鳥居のある一段下で時間を取ってください。

岩場を登る登山道

男坂と女坂の違い

登山口から10分ほど歩くと分岐が現れ、男坂と女坂に分かれます。難易度が明確に違うため、ここが日和田山の最初の判断点になります。

コース内容向いている人
男坂マークのある岩場を三点支持で登る。手を使う区間が続く岩場の練習をしたい人
女坂整備された迂回路。岩場には手すりがある岩場を避けたい人・下りで使う人

男坂は岩を手足で登る区間があります。鎖はありませんが、ルートを示すマークをたどりながら三点支持で登る必要があります。高い岩場ではないため、岩に慣れる最初の一歩として使えます。

女坂は整備が行き届いていて、岩場には手すりが設置されています。膝に不安がある場合や、雨上がりで岩が濡れている日は女坂を選んでください。

  • 登りは男坂・下りは女坂という組み合わせが定番
  • 男坂の岩場は乾いていれば難しくない。濡れると難易度が上がる
  • 両方とも分岐から山頂手前で合流する。距離の差はわずか
  • 迷ったら女坂。景観の差は小さく、安全度の差は大きい
低山の尾根の登山道

日和田山から物見山への縦走

日和田山だけでは物足りない場合、隣の物見山まで足を延ばせます。歩行距離6km・所要時間2時間40分ほどの行程になります。

区間所要時間の目安内容
高麗駅〜登山口約20分車道歩き
登山口〜日和田山山頂約40分男坂または女坂
日和田山〜高指山約20分緩い尾根道
高指山〜物見山約30分一度下って登り返す
物見山〜武蔵横手駅約1時間沢沿いの下り

物見山は標高375mで、日和田山より70mだけ高い山です。山頂は広く、休憩に向いています。同じ埼玉県内で次の段階に進むなら宝登山が候補になります。

下山は武蔵横手駅に抜ける形にすると、同じ道を戻らずに済みます。高麗駅に戻る場合は往復2時間ほどです。

コースの詳細な地図は好日山荘100名山の日和田山でも確認できます。標識は新しく整備されていて、分岐にも案内があります。

日和田山が岩トレの場として使われる理由

日和田山の登山道から少し外れた場所に男岩・女岩と呼ばれる岩場があり、クライミングの練習場所として長く使われてきました。登山道を歩いていると、岩に取り付いている人を見かけることがあります。

  • 首都圏から電車で行ける岩場として、練習の場になっている
  • 登山道からは離れているため、ハイキングだけなら立ち入る必要はない
  • ロープやヘルメットを使う本格的な練習の場。装備なしで登る場所ではない
  • 男坂の岩場とは別物。男坂は手足で登れる登山道の範囲

ハイキングで訪れる場合、この岩場に近づく必要はありません。ただし落石の可能性があるため、岩の下を通るときは上を確認してください。

高麗郷という土地の背景

日和田山の麓に広がる高麗郷は、8世紀に高句麗からの渡来人が移り住んだ地域です。駅前に立つ将軍標(チャンスン)や高麗神社に、その歴史が残っています。

高麗神社は高麗駅から徒歩20分ほどの場所にあり、日和田山とは反対方向になります。登山とあわせて回る場合は、下山後の時間に余裕を持たせてください。

巾着田の名前は、高麗川が蛇行して巾着の形に土地を囲んでいることに由来します。日和田山の鳥居から見下ろすと、この地形がはっきり分かります。地形の成り立ちを知ってから見ると、展望の意味が変わってきます。

巾着田の曼珠沙華と季節の見どころ

日和田山の麓には巾着田があり、9月下旬に曼珠沙華(彼岸花)が一面に咲きます。日和田山の鳥居から見下ろす構図と組み合わせると、この時期ならではの景観になります。

季節見どころ備考
春(3〜4月)桜と新緑巾着田の桜。登山道は乾いていて歩きやすい
初夏(5〜6月)新緑樹林帯が濃くなる。虫よけがあると快適
秋(9月下旬)曼珠沙華巾着田が真っ赤に染まる。最も混雑する時期
秋(11月)紅葉空気が澄み、展望が最もよくなる
冬(12〜2月)展望雪はほぼ降らない。低山として通年歩ける

曼珠沙華の時期は巾着田に入場料がかかり、周辺の道路と駐車場も混雑します。登山と組み合わせるなら、朝いちばんに日和田山を歩いてから巾着田へ下りる順番が効率的です。

秋の里山と赤い花

日和田山の装備と持ち物

標高305mの低山ですが、男坂を選ぶ場合は岩場の装備が必要になります。

  • 登山靴を推奨。男坂の岩場では靴底のグリップが効く
  • 女坂だけならスニーカーでも歩けるが、雨後は滑る
  • 両手を空ける。男坂は手を使うためザックを背負う形にする
  • 水は1人1リットル。行動時間が短いため大量には要らない
  • 夏は標高が低く暑い。早朝に登り、10時までに下山する計画にする

日和田山は都心から近く、思い立って行ける山です。その分、軽装で来る人も多いのですが、男坂は岩場なので靴だけは登山向けのものを選んでください。標高が低いほど装備を軽く考えがちですが、転倒の危険は標高ではなく路面で決まります。

よくある質問|日和田山

日和田山は初心者でも登れますか?

登れます。標高305mで登山口から山頂まで約40分です。女坂を選べば整備された道と手すりのある岩場だけで登れます。男坂は三点支持で登る岩場があるため、慣れてから選んでください。

男坂と女坂はどちらを選べばいいですか?

岩場の練習をしたいなら男坂、避けたいなら女坂です。登りに男坂、下りに女坂という組み合わせが定番になります。雨上がりで岩が濡れている日は女坂を選んでください。

日和田山の所要時間はどれくらいですか?

登山口から山頂まで約40分です。物見山まで縦走する場合は歩行距離6km・所要時間2時間40分になります。

高麗駅から日和田山までどれくらいですか?

徒歩約20分で登山口に着きます。池袋駅から高麗駅までが約1時間なので、都心から2時間かからずに登山口へ到達できます。

巾着田の曼珠沙華はいつ見頃ですか?

9月下旬です。日和田山の金刀比羅神社の鳥居から巾着田を見下ろせるため、登山と組み合わせて楽しめます。この時期は最も混雑します。

まとめ

日和田山は標高305mながら岩場と展望が揃った低山です。高麗駅から徒歩20分で登山口に着き、半日で往復できるため、都心から気軽に行ける山として使えます。

  1. コースを決める。岩場の練習なら男坂、安全重視なら女坂を選ぶ
  2. 時間を決める。日和田山だけなら往復2時間、物見山まで行くなら2時間40分を見込む
  3. 登山靴を用意する。男坂の岩場では靴底のグリップが効いてくる
  • 標高305m・高麗駅から徒歩20分で登山口。登山口から山頂まで約40分
  • 男坂は三点支持の岩場、女坂は手すりのある迂回路
  • 見どころは山頂より金刀比羅神社の鳥居。高麗の里と巾着田を見下ろせる
  • 9月下旬は巾着田の曼珠沙華。登山と組み合わせるなら朝いちばんに登る

雪がほとんど降らない地域なので通年で歩けます。空気の澄む11月から2月は展望が最もよくなる時期で、条件のよい日には都心の高層ビル群まで見通せます。

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