荒島岳は福井県大野市にある標高1,523mの山で、福井県で唯一の日本百名山です。整った姿から大野富士とも呼ばれます。最も歩かれる勝原コースは登り3時間30分ですが、山頂の直下に「もちがかべ」と呼ばれる急な区間があり、クサリとハシゴが連続します。この記事では荒島岳の4つのコースを大野市の案内をもとに比べ、難易度の実態を整理します。
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この記事でわかること
- 勝原コースの登り3時間30分・下り2時間30分という所要時間
- 「もちがかべ」がクサリとハシゴの連続する滑りやすい急登であること
- 大野市が案内する4コースの所要時間と設備の違い
- 佐開コースが登山を勧められていないという扱い
- 駐車台数に限りがあり路上駐車が禁止されていること
荒島岳の難易度はどれくらいですか?
荒島岳は標高1,523mですが、登山口の標高が約350mと低いため、登る量は1,100m以上になります。勝原コースの所要時間は登り3時間30分、下り2時間30分で、これは大野市の案内による数字です。

難易度を押し上げているのが山頂直下の「もちがかべ」です。大野市の案内でも、滑りやすい急な登りでクサリやハシゴが連続すると明記されています。技術的に極端に難しいわけではありませんが、疲れが出た終盤にこの区間が来る点が効いてきます。
私たちが「終盤に難所がある山」を歩くときは、そこまでの区間で余力を残すことを最優先にします。荒島岳の場合、もちがかべに取り付く時点でどれだけ足が残っているかが、当日の安全を左右します。
荒島岳にはどのコースがありますか?
大野市は4つのコースを案内しています。所要時間だけでなく、駐車場とトイレの有無で条件が大きく変わります。
| コース | 登り | 下り | 駐車場・トイレ | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 勝原コース | 3時間30分 | 2時間30分 | あり | もちがかべにクサリとハシゴが連続 |
| 中出コース | 3時間40分 | 2時間40分 | あり | なだらかで歩きやすい |
| 佐開コース | 3時間30分 | 2時間30分 | なし | 林道が険しく4WD推奨。登山は勧められていない |
| 新しもやまコース | 4時間40分 | 3時間10分 | なし | 急な登りが続く健脚向け |
注目したいのが佐開コースの扱いです。所要時間は勝原コースと同じですが、林道が険しく4WD車が推奨されており、大野市は登山を勧めていません。数字だけを見て選ぶと、たどり着けない可能性があります。
歩きやすさで選ぶなら中出コースです。勝原コースより10分長いだけで、なだらかで歩きやすいと案内されています。もちがかべを避けたい場合の選択肢になります。
YAMAPのコースタイムとはどう違いますか?
大野市の案内は登りと下りを分けた数字ですが、登山アプリのモデルコースは往復の総時間で示されます。同じコースでも表記が違うため、比べるときに混乱しやすくなります。
| コース | 距離 | 往復のコースタイム |
|---|---|---|
| 勝原コース | 8.7km | 6時間51分 |
| 越前下山駅〜荒島岳〜荒島岳登山口 縦走 | 8.8km | 7時間15分 |
| 中出コース登山口〜小荒島岳〜荒島岳 縦走 | 10.1km | 7時間10分 |
| 勝原登山口〜シャクナゲ平〜荒島岳〜小荒島岳 往復 | 10.4km | 7時間34分 |
| 中出コース登山口〜小荒島岳〜荒島岳 往復 | 11.4km | 7時間38分 |
勝原コースの往復6時間51分は、大野市の登り3時間30分+下り2時間30分=6時間とおおむね整合します。休憩を加えれば7時間から8時間になると考えておいてください。
小荒島岳は寄る価値がありますか?
小荒島岳は荒島岳の手前にあるピークで、コースによっては通過点になります。勝原登山口から小荒島岳を含めて往復すると10.4kmで7時間34分、含めない勝原コースは8.7kmで6時間51分です。

差は約40分と1.7kmです。荒島岳の山頂だけを目指すなら不要ですが、行程に余裕があるなら立ち寄る価値があります。中出コースを使う場合は小荒島岳が自然に行程に入ります。
荒島岳の紅葉はいつ頃ですか?
荒島岳は初夏のシャクナゲと秋の紅葉が特徴だと大野市が案内しています。紅葉の時期は10月中旬から11月上旬が目安で、標高1,523mという高さから逆算した見当です。

この目安は標高から機械的に出したものです。標高が100m下がるごとに見頃は約3.5日遅くなるため、山頂と登山口の約350m地点では1か月以上の差が出る計算になります。時期の決め方は紅葉狩りの時期と服装の記事にまとめています。
紅葉の時期に注意したいのが、もちがかべの状態です。落ち葉が積もると足元が見えにくくなり、濡れていれば滑りやすさが増します。秋に勝原コースを選ぶなら、この区間で時間をかける前提にしてください。
荒島岳の駐車場はどうなっていますか?
勝原コースの駐車場は台数に限りがあり、路上駐車は禁止されています。人気のある百名山なので、休日は早い時間に埋まる可能性があります。
駐車場とトイレがあるのは勝原コースと中出コースの2つだけです。佐開コースと新しもやまコースにはどちらもありません。設備の有無は行程の快適さに直結するため、コース選びの判断材料に入れてください。
- 勝原コース: 駐車場・トイレあり。ただし台数に限りがあり路上駐車は禁止
- 中出コース: 駐車場・トイレあり。なだらかで歩きやすい
- 佐開コース: 駐車場・トイレなし。林道が険しく登山を勧められていない
- 新しもやまコース: 駐車場・トイレなし。健脚向け
コースと設備の詳細は大野市公式の荒島岳の案内で確認してください。
荒島岳へはどう行きますか?
勝原コースの登山口は福井県大野市西勝原にあり、JR越美北線の勝原駅から歩ける距離にあります。公共交通で百名山の登山口に立てる山は多くないため、車を使わない場合の選択肢として貴重です。
ただし越美北線は本数が限られます。往復6時間台の行程に列車の待ち時間が加わるため、始発と最終の時刻から逆算して計画を組んでください。駐車場が早い時間に埋まる点も考えると、公共交通のほうが確実な場合もあります。
| 手段 | 条件 |
|---|---|
| JR越美北線 勝原駅 | 登山口まで徒歩圏内。ただし本数が少ない |
| 車(勝原コース) | 駐車場とトイレあり。台数に限りがあり路上駐車は禁止 |
| 車(中出コース) | 駐車場とトイレあり |
| 車(佐開コース) | 林道が険しく4WD推奨。登山は勧められていない |
荒島岳にはどんな装備が必要ですか?
荒島岳の山頂は平地より約9℃低い計算になります。標高100mごとに気温が約0.6℃下がるため、標高1,523mでは麓との差が出ます。行程が6時間から8時間になるぶん、水と行動食の量も見積もっておいてください。
もちがかべを通るなら、両手が空く状態を保つことが前提になります。クサリとハシゴが連続する区間で手に荷物を持っていると、動作が不安定になります。
- 化繊またはウールの長袖(綿は濡れると乾かない)
- 防風シェル(山頂部は風を受ける)
- 登山靴(もちがかべは滑りやすい急登)
- 手袋(クサリを握る手の消耗を減らせる)
- 両手が空くザック。手持ちの荷物は避ける
- ヘッドライト・行動食・水
冬季の登山については、大野市が十分な装備と雪山に対する知識の習得を求めています。無雪期とは別の山として扱ってください。
よくある質問|荒島岳
荒島岳の標高はどれくらいですか?
標高1,523mです。福井県大野市にあり、福井県で唯一の日本百名山です。整った姿から大野富士とも呼ばれます。
荒島岳の登山は何時間かかりますか?
大野市の案内では勝原コースが登り3時間30分、下り2時間30分です。登山アプリのモデルコースでは往復8.7km、6時間51分となっています。
荒島岳のもちがかべとは何ですか?
山頂の直下にある滑りやすい急な登りで、クサリやハシゴが連続します。勝原コースで最も注意を要する区間です。
荒島岳で歩きやすいコースはどれですか?
中出コースです。登り3時間40分と勝原コースより10分長いだけで、なだらかで歩きやすいと案内されています。駐車場とトイレもあります。
荒島岳の佐開コースは使えますか?
林道が険しく4WD車が推奨されており、大野市は登山を勧めていません。駐車場とトイレもないため、他のコースを選んでください。
まとめ|荒島岳を登る3ステップ
荒島岳は所要時間より、終盤の難所と設備の有無で計画が決まります。コース・装備・時間の順に整理してください。
- 勝原コースか中出コースを選ぶ。佐開コースと新しもやまコースは駐車場もトイレもない
- もちがかべでクサリとハシゴが連続する前提で、両手が空く装備にする
- 登り3時間30分・下り2時間30分を基準に、休憩込みで7〜8時間を見込む
同じく標高差の大きい山としては甲武信ヶ岳があります。関西で行程の近い山を探すなら武奈ヶ岳が候補です。標高帯ごとに行き先を比べたいときは紅葉の名所ガイドから選んでみてください。


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