偕楽園の梅まつりはいつ?3,000本の見頃と六名木

茨城県 偕楽園 季節特集

偕楽園の梅まつりは毎年2月中旬から3月下旬に開かれ、園全体の見頃は2月下旬から3月上旬が目安です。2026年の第130回記念水戸の梅まつりは2月11日から3月22日まで、偕楽園と弘道館の2会場で開かれました。偕楽園には約100品種・3,000本の梅が植えられています。

偕楽園は早咲きから遅咲きまで品種が多く、40日ほどのまつりの間に咲く梅が少しずつ入れ替わります。この記事では水戸観光コンベンション協会の資料から料金や行き方、主な行事を整理し、気象庁の開花の記録から水戸の梅が東京よりどれだけ遅れて咲くかをまとめました。

白梅と紅梅の咲く偕楽園の梅林と奥の建物
偕楽園の梅林(2017年3月)(写真:SQ0 / CC BY 4.0 / Wikimedia Commons)

偕楽園とはどんな場所か

水戸観光コンベンション協会の偕楽園のページから、基本の情報を書き出しました。

項目内容
造園天保13年(1842年)7月、水戸藩第9代藩主 徳川斉昭
位置づけ金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本三名園の一つ
梅約100品種・3,000本
開園時間2月中旬〜9月30日は6時〜19時、10月1日〜2月中旬は7時〜18時
入園料大人320円、小人160円、満70歳以上160円
無料の時間梅まつりの期間を除き、開園から9時まで
休園日なし

梅まつりの歴史のページによると、斉昭は梅を特に愛した藩主でした。冬の寒さに耐えて春に先がけて咲くこと、詩歌の題材になること、実が戦のときの保存食や薬になることを理由に梅を植えることを勧めました。天保4年(1833年)に初めて水戸藩の領地を訪れた際に梅が少ないのを見て、江戸で集めた梅の実を毎年水戸へ送り、偕楽園などに植えさせたと伝わります。

園内の好文亭は藩主の別邸として建てられた建物で、名前は梅の別名の「好文木」から付けられました。好文亭の上の階からは千波湖を見下ろせます。正門にあたる表門(黒門)から入ると、斉昭が意図した「陰と陽」の世界を感じられると協会は案内しています。バス停から近いのは東門ですが時間に余裕があれば表門から入る順路も選べます(推測を含む)。

好文亭から見下ろした庭木と千波湖
好文亭の2階から見た千波湖(2021年3月)(写真:七巫こ / CC0 / Wikimedia Commons)

第130回水戸の梅まつりの料金と時間

水戸の梅まつりのページと料金案内から、2つの会場を比べました。

項目偕楽園弘道館
梅約100品種・3,000本約60品種・800本
まつりの期間の時間6時〜19時(休園日なし)9時〜17時(休館日なし)
大人320円(20名以上の団体240円)420円(団体320円)
小中学生160円(団体130円)210円(団体160円)
満70歳以上160円210円

偕楽園は朝6時から入れるので、混み合う前の朝に歩けます。協会の梅の楽しみ方のページでは雨上がりの早朝、朝露が残るころに梅の香りが一段と強くなると紹介しています。偕楽園は2019年に有料になり、ふだんは開園から9時まで無料ですが梅まつりの期間は朝から入園料がかかります。

夜の偕楽園 UME The Lights

2026年は2月13日から3月15日までの金・土・日・祝日に夜の偕楽園を光で彩る「偕楽園 UME The Lights 2026」が18時から20時30分まで開かれました。料金は昼の入園料とは別で、当日は高校生以上1,000円、小中学生500円、インターネットの前売りは800円と400円でした。昼から園内にいる人も17時にいったん退園し、券を買い直す決まりです。

2026年の主な行事

期間中は毎日10時から15時まで無料の観光案内があり、土日祝日には手荷物を預けられる「梅の駅」(1人1回500円)も開かれました。主な行事は次のとおりです。

日付行事会場
2月11日オープニングセレモニー偕楽園 見晴広場
2月14日歴代水戸の梅むすめ・梅大使の集い偕楽園 見晴広場
2月22日〜3月15日の日曜野点茶会(一席600円)偕楽園 見晴広場
3月1日水戸のひな流し偕楽園 吐玉泉下
3月7日夜・梅・祭2026 〜水戸城〜弘道館・水戸城跡
3月13日〜15日全国梅酒まつりin水戸2026常磐神社
紅梅と白梅が満開の梅林の中を通る土の道
満開の偕楽園の梅林(2021年3月)(写真:Yasuyuki_Kawano / CC BY 4.0 / Wikimedia Commons)

水戸の六名木

園内には六角形の柵で囲まれた梅があり、「水戸の六名木」と呼ばれています。協会の梅の楽しみ方のページによると、昭和7年(1932年)から9年にかけての調査で、花の形や香り、色が特に優れた6品種が選ばれました。

品種咲く時期の目安特徴
烈公梅(れっこうばい)1月下旬〜2月下旬薄紅色の大輪の一重。名は斉昭の諡号「烈公」から
白難波(しろなにわ)1月下旬〜2月下旬やや早咲きの白の中輪
柳川枝垂(やながわしだれ)2月上旬〜3月上旬淡紅色の中輪の一重。咲くとがくが反り返る
虎の尾(とらのお)2月上旬〜3月上旬八重の中輪。咲いたあとは白くなる
月影(つきかげ)2月中旬〜3月上旬青白い花色で香りが強い
江南所無(こうなんしょむ)3月上旬〜4月上旬明るい紅色の大輪

6品種の咲く時期は1月下旬から4月上旬まで広がっています。まつりの初めに烈公梅と白難波、中ごろに月影や柳川枝垂、終わりのころに江南所無と、いつ出かけても六名木のどれかが咲いている計算です(推測)。

探梅・賞梅・送梅

協会は時期による楽しみ方の違いも紹介しています。寒い中で咲き始めの花を一輪ずつ探すのが「探梅」、満開の花を眺めるのが「賞梅」、散っていく花を惜しむのが「送梅」です。早咲きの八重冬至や八重寒紅は1月中旬から、中咲きの月宮殿や見驚は2月から、遅咲きの白加賀や思いのままは3月上旬から下旬が目安です。

水戸の梅は東京より3週間以上遅い

気象庁の生物季節観測累年表から、水戸と東京の梅の開花日を10年分並べました。

年水戸東京差
2016年2月7日1月10日28日
2017年2月2日1月10日23日
2018年2月16日1月19日28日
2019年2月16日1月21日26日
2020年2月8日1月27日12日
2021年2月16日1月18日29日
2022年2月28日2月1日27日
2023年2月10日1月21日20日
2024年2月1日1月9日23日
2025年2月26日1月29日28日

10年の差の平均は24.4日で、水戸の梅は東京より3週間以上遅れて咲いています。水戸の開花日の平均は2月13日で、最も早い2024年の2月1日と最も遅い2022年の2月28日では27日の差がありました。開花日は観測している1本の木の咲き始めの日なので、偕楽園の梅林全体の見頃は開花からさらに2〜3週間あとになると考えられます(推測)。

東京で梅の便りを聞いてすぐ水戸へ向かうと、偕楽園ではまだ早咲きの品種しか咲いていないことがあります。東京の開花から1か月ほどあとを目安にすると、まつりの中ごろの花の多い時期に当たりやすくなります(推測)。

梅の木の間の道を歩く大勢の花見客
梅まつりの期間の偕楽園(2019年3月)(写真:Σ64 / CC BY 4.0 / Wikimedia Commons)

電車と車での行き方

協会のアクセスのページによると、JR水戸駅の北口バスターミナル4番か6番のりばから偕楽園方面のバスで約20分です。国土地理院の地図で測ると、水戸駅から偕楽園の東門までは直線で約1.9kmあります。

行き方内容
4番のりば(茨城交通)歴史館・偕楽園方面行き。「好文亭表門入口」から徒歩約5分、「偕楽園・常磐神社前」などから東門へ徒歩3分
6番のりば(関東鉄道)偕楽園行き。終点「偕楽園」から東門へ徒歩5分
偕楽園臨時駅まつりの期間の土日祝日などの9時45分〜16時35分。水戸・いわき方面の下りのみ停車
車常磐道 水戸IC、北関東道 茨城町東IC・水戸南ICから約20分

偕楽園臨時駅には券売機がないため、乗車券は前もって買っておく必要があります。上野方面から来る上り列車は止まらないので、帰りは水戸駅に出てから乗り換えます。臨時駅は大正14年(1925年)に臨時駅に昇格した古い駅で、2026年は2月21日から23日に「水戸偕楽園高尾号」、2月28日に「水戸偕楽園君津号」という直通の臨時特急も走りました。

駐車場の選び方

偕楽園の周りの駐車場は多くが1日1回の料金制で、偕楽園下駐車場(168台)と偕楽園・桜山第1駐車場(271台)は普通車800円、千波湖西駐車場(178台)は500円です。千波湖中央北駐車場(100台)や桜川駐車場(301台)は無料ですが園から離れた場所にあります。2026年は2月21日から3月8日まで、偕楽園御成門通りの一部が一方通行になりました。

桜色の幕で飾られた偕楽園臨時駅の入口
偕楽園臨時駅の入口(2023年3月)(写真:MaedaAkihiko / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons)

もう一つの会場の弘道館

弘道館は斉昭がつくった水戸藩の藩校で、梅まつりのもう一つの会場です。約60品種・800本の梅があり、水戸駅の北口から徒歩約8分で行けます。国土地理院の地図で測ると、弘道館から偕楽園の東門までは直線で約2kmでした。まつりの期間は弘道館の正門が日没から22時までライトアップされ、3月14日と15日には弘道館と偕楽園を結ぶ無料の観光周遊バスも走りました。

朝は弘道館に寄ってから偕楽園へ移るか、偕楽園で朝の梅を見てから弘道館へ回ると、2つの会場の梅を1日で見られます。弘道館は9時からなので、朝6時から開く偕楽園を先に回るほうが時間を無駄にしにくい順番です(推測)。

弘道館の庭に咲く白い梅の花
弘道館の梅(2020年2月)(写真:Miyuki Meinaka / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons)

偕楽園の梅まつりに出かけるときの注意

  • 梅まつりの期間は朝から入園料がかかる(大人320円)
  • 園全体の見頃は2月下旬〜3月上旬が目安。水戸の梅の開花は東京より平均24日遅い
  • 偕楽園臨時駅は下りのみ停車で券売機なし。乗車券は前もって買う
  • 夜のUME The Lightsは別料金。昼の入園者も17時にいったん退園
  • 園内は土の道が多い。雨上がりは歩きやすい靴で

筑波山の中腹の梅林は筑波山梅林の記事、埼玉の梅林は越生梅林の記事で紹介しています。

高い所から見下ろした梅林と園路
高い所から見下ろした偕楽園の梅林(2019年3月)(写真:Σ64 / CC BY 4.0 / Wikimedia Commons)

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