宝篋山はどのコースで登る?6ルートの所要時間

低山の樹林帯を登る登山道 季節特集

筑波山の南に、標高461mの宝篋山(ほうきょうさん)という低山があります。登山道が6本も整備されているうえ、山頂からは筑波山と霞ヶ浦を同時に見渡せます。

ただしコースが6本もあると、どれを選べばいいのか分かりません。この記事では私たち編集部が、6コースの所要時間と登山口の状況を公式資料と地図データで確認し、最初の1本を選ぶ基準に絞って整理しました。

▶ 隣の筑波山については「筑波山の登山は初心者でも大丈夫?コース別の目安」にまとめています。

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宝篋山の基本情報

山名宝篋山
所在地茨城県
標高461m

この記事でわかること

  • 宝篋山の基本情報|標高461mと6本のコース
  • 極楽寺コース・小田城コースの所要時間と距離
  • 土浦駅・つくば駅からバスで行く方法
  • 編集部が地図データで確認した登山口の標高差
  • ハチ・急斜面など宝篋山で気をつけること

宝篋山の基本情報|標高461mと6本のコース

宝篋山はつくば市の南東部にある標高461mの山です。つくば市公式サイトによると、登山コースは全部で6本が整備されています。山名は山頂に立つ宝篋印塔(ほうきょういんとう)に由来します。

項目内容
標高461m(つくば市公式)
所在地茨城県つくば市
コース数6本(山口1・山口2・新寺・小田城・極楽寺・常願寺)
起点宝篋山小田休憩所
駐車場普通車 約70台・無料
日帰り難易度★☆☆

標高461mは高尾山(599m)より低い数字です。ただし宝篋山は山頂まで乗り物がないため、往復すべてを自分の足で歩きます。数字の低さだけで判断せず、往復3〜4時間の行程として計画してください。

低山の樹林帯を登る登山道

宝篋山へのアクセス|土浦駅とつくば駅からのバス

宝篋山は電車とバスだけで登山口に立てます。関東鉄道の宝篋山行きバス案内によると、経路は2通りあります。

出発地バス下車バス停登山口まで
JR土浦駅関鉄バス 筑波山口行き 約30分宝篋山入口徒歩約4分
TXつくば駅小田シャトルバス 約40分小田東部徒歩約7分

土浦駅からの路線バスは1時間に1〜2本です。バス停の名称は以前の「小田十字路」から「宝篋山入口」に変わっているため、古い記事の情報で降車位置を判断しないでください。

車の場合は宝篋山小田休憩所の無料駐車場を使います。休日は混雑するため、満車のときは市営筑波山麓小田駐車場へまわることになります。

コース別の所要時間と特徴

6本のうち、起点の小田休憩所から直接登れて情報も揃っているのが極楽寺コースと小田城コースの2本です。まずこの2本から選びます。

コース距離登り下り特徴
極楽寺コース約3.0km約105分約70分沢沿いに滝や見どころが多い。最短で標高を上げる
小田城コース約3.2km約120分約80分傾斜がゆるく展望所が多い。距離は長め

数字で見ると、極楽寺コースのほうが距離も時間も短くなります。ただし短いぶん傾斜は急です。ひざに不安があるなら、登りに極楽寺コース・下りに小田城コースを使うと、負担の大きい下りをゆるい傾斜で歩けます。

残り4本のコースをどう考えるか

山口コース1・山口コース2・新寺コース・常願寺コースの4本は、小田休憩所とは別の場所が起点です。バス利用だと起点までの移動が増えるため、初回は選ばないほうが確実です。2回目以降に周回で組み合わせる楽しみとして残しておきましょう。

  • 初回はバス停から近い小田休憩所を起点にする
  • 登りは極楽寺コース、下りは小田城コースが基本形
  • 周回にすると同じ道を戻らずに済む
  • 残り4本は車で行くときの選択肢として考える

編集部が地図データで確認した登山口の状況

公式資料に載っていない部分を、編集部が地図データで確認しました。

起点となる宝篋山小田休憩所の標高は約26mです。山頂の461mとの差は約435mになります。距離3.0kmでこの標高差を登るため、平均勾配としては低山のなかでは歩きごたえのある部類に入ります。高尾山の稲荷山コースに近い感覚と考えてください。

小田休憩所の周辺はストリートビューでも確認でき、2022年1月時点の様子が公開されています。駐車場から休憩所までは平坦な舗装路で、登山靴に履き替える場所には困りません。

一方で、登山道そのものは公式のストリートビューがほとんど入っていません。道の状態は事前に画面で確認できないため、雨のあとは特に足元の情報を現地の案内板で確かめてから入ってください。

山頂から見下ろす平野の風景

宝篋山で気をつけること

つくば市公式サイトは、宝篋山を歩くうえでの注意点を明記しています。低山だからと油断できない項目が並びます。

  • 7月〜11月はハチの被害報告がある。黒い服や香りの強い整髪料を避ける
  • 場所によって滑りやすい道や急斜面がある
  • 登山道は黄色い測量杭が両端に設置された道のみを歩く
  • マウンテンバイクなどの乗り入れは禁止
  • 登山届を提出する
  • 雨具・防寒具・ヘッドライト・常備薬・水・食料を持つ

ハチの時期がそのまま秋の登山シーズンと重なる点に注意してください。9月から11月に登るなら、刺激しないことが最大の対策になります。羽音が聞こえたら手で払わず、姿勢を低くしてその場を離れます。

低山でヘッドライトを持たない方は多いのですが、宝篋山は日没が早い秋冬に人気が上がる山です。下山が押したときに道を照らせるかどうかで、行程の安全性が変わります。

山頂からの展望|筑波山と霞ヶ浦

宝篋山の山頂からは、つくば市と土浦市の街並みの向こうに筑波山がそびえる眺めが広がります。反対側には霞ヶ浦も見渡せます。

筑波山を「登る山」ではなく「眺める山」として見られるのが宝篋山の価値です。筑波山に登ったことがある方なら、自分が歩いた稜線を対岸から確認できます。筑波山側の情報は「筑波山の山頂は2つ?女体山877mと男体山871m」で確認できます。

山頂は広く開けており、ベンチも置かれています。往復3〜4時間の行程なので、山頂で昼食をとる前提で計画すると余裕のある一日になります。

服装と持ち物

標高461mの低山ですが、往復で435mの標高差を歩きます。街歩きの装備では足元が不安になる場面があります。

  • 登山靴またはトレッキングシューズ(沢沿いは濡れて滑りやすい)
  • 速乾性のベースレイヤー(綿のTシャツは汗冷えする)
  • 薄手の防風アウター(山頂は風を受ける)
  • 水 1リットル以上(山中に売店はない)
  • ヘッドライト(日没の早い時期は必携)
  • 虫よけ(7〜11月はハチに注意)
  • トレッキングポール(下りのひざを守る)

低山を選ぶときの考え方全般は「低山登山とは?初心者に選ばれる魅力と山の選び方」にまとめています。

宝篋山の日帰りモデルプラン

公式資料のコースタイムから、土浦駅を起点にした日帰りの組み立て方を計算しました。登り105分・下り80分に休憩を足すと、登山口に立ってから戻るまで約4時間が目安になります。

時刻の目安行動所要
8:30JR土浦駅発(関鉄バス 筑波山口行き)約30分
9:00宝篋山入口 下車 → 小田休憩所へ徒歩約4分
9:15極楽寺コースで登山開始登り約105分
11:00宝篋山 山頂(461m)着・昼食約45分
11:45小田城コースで下山開始下り約80分
13:05小田休憩所着—
13:30宝篋山入口からバスで土浦駅へ約30分

午後には土浦駅に戻れる計算です。バスが1時間に1〜2本のため、下山してから次のバスまで待つ時間が出ます。小田休憩所で休める前提にしておくと、慌てずに済みます。

体力に不安があるなら、登り下りとも小田城コースを使う往復も選べます。この場合は登り120分・下り80分で、行程は30分ほど延びますが傾斜はゆるくなります。宝篋山は同じ山で難度を調整できる点が使いやすいところです。

よくある質問

Q. 宝篋山は登山が初めてでも登れますか?

往復3〜4時間・標高差435mを歩ける体力があれば登れます。整備された登山道が6本あり、道迷いのリスクは低い山です。ただし乗り物での短縮ができないため、まったくの初回であれば高尾山などケーブルカーのある山を経験してからのほうが安心です。

Q. 宝篋山の紅葉はいつごろですか?

関東の低山と同じく11月中旬から下旬が目安です。標高461mと低いため、筑波山より少し遅れて色づきます。筑波山側の時期は「筑波山の紅葉はいつ見頃?ケーブルカーとロープウェイ」で確認してください。

Q. トイレはありますか?

起点の宝篋山小田休憩所にトイレがあります。登山道に入ってからは設備がないため、出発前に済ませておいてください。

Q. 車と電車のどちらが便利ですか?

休日に確実に停めたいなら早朝到着が前提になるため、電車とバスのほうが気楽です。土浦駅からのバスは1時間に1〜2本あり、下山時刻を読みやすいのが利点です。

まとめ

  1. 起点は宝篋山小田休憩所。土浦駅から関鉄バス約30分「宝篋山入口」で降りる
  2. 登りは極楽寺コース(3.0km・105分)、下りは小田城コース(3.2km・80分)で組む
  3. 7〜11月はハチの報告があるため、黒い服と強い香りを避けて静かに歩く

宝篋山は標高461mながら、山頂まで自分の足で登り切る山です。標高差435mを歩いた先に筑波山と霞ヶ浦の眺めが待っています。

筑波山に登ったあと、次の1本を関東で探している方に向く低山です。

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